今季唯一のタイトルを目指すチェルシーと、2冠目を狙うリヴァプール。FAカップ決勝の舞台で現地時間14日に激突する。
チェルシー(順位:3位 勝点70 | 20勝10分け6敗 | 73得点31失点)
直近のリーズ・ユナイテッド戦では3-0と勝利したものの、それまでの3試合では白星なしと失速。4位アーセナルとの勝ち点差が「4」にまで縮まり、予断を許さない中で、FAカップトロフィーを争う。
また、チェルシーにとっては“2つのリベンジ”が伴う一戦に。ひとつは今季のリーグカップ決勝でリヴァプールに敗れていること。長いPK戦の末に苦汁をなめ、タイトルを逃した。そして、もうひとつがFAカップ決勝でのリベンジだ。
昨季はレスター・シティ、一昨季はアーセナルに敗れており、トーマス・トゥヘル監督は3度目の正直を果たしにウェンブリー・スタジアムへと乗り込む。そのため、それ以上のモチベーションは必要としないだろう。
チーム状況としてはジョルジーニョが戦線に復帰し、中盤でルベン・ロフタス=チークとともに並ぶ見込み。強靭なCBコンビと対峙するため、ロメル・ルカクが前線で起用されることが予想される。
注目選手:ロメル・ルカク
多くの期待を集めてチェルシーへと復帰したベルギー代表FWだったが、ほとんど良いところなくシーズン終盤戦まで来てしまった。だが、直近のリーズ・ユナイテッド戦では1ゴールもマークし、調子を上げているところ。ファン・ダイク、コナテという身体能力最強の守備陣とのマッチアップが予想されるだけに、ルカクのアスリートとしての個人能力を求めたいところだ。
予想スタメン(3-4-3)
- GK:メンディ
- DF:アスピリクエタ、チアゴ・シウヴァ、リュディガー
- MF:ジェームズ、ロフタス=チーク、ジョルジーニョ、M.アロンソ
- FW:マウント、ルカク、ハヴァーツ
リヴァプール(2位 勝点86 | 26勝8分け2敗 | 89得点24失点)
激しいプレミアリーグでの優勝争い、チャンピオンズリーグでの激闘を乗り越え、サッカー史でも見ない4冠の可能性を残すリヴァプール。今季2冠目を目指してチェルシーとの一戦に臨む。
リーグカップ決勝でも争ったチェルシーとの再戦には難しさもありそうだが、その一戦で欠場したチアゴ・アルカンタラは「突然 首の調子が悪くなってしまい、それに連鎖するかのようにハムストリングを痛めてしまった。悔しい思いをした瞬間だったよ。優勝した試合に出られなければ、確かに苦々しい思いもある」と語り、FAカップ決勝へ意欲を燃やす。
一方で、欠かせない選手の一人であったファビーニョがハムストリングの問題で欠場が決定。ただし、唯一の欠場者となる予定で、チアゴ、ジョーダン・ヘンダーソン、ナビ・ケイタの3人が中盤に入りそうだ。前線にはモハメド・サラー、サディオ・マネに加え、好調のルイス・ディアスが入るとみられる。
注目選手:ルイス・ディアス
1月の加入から真価を見せ続けるサイドの仕掛け人。鋭い突破だけではなく、ネガティブトランジションの速さなど、まるでリヴァプールのスタイルでプレーするために現れた選手かと感じさせるほどの適応スピードであった。加えて直近の公式戦3試合で2ゴール1アシスト。途中出場からでもすぐに変化をつけられる選手だが、この大一番では先発予想。チームにタイトルをもたらすことはできるのだろうか。
予想スタメン(4-3-3)
- GK:アリソン
- DF:アレクサンダー=アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
- MF:ケイタ、ヘンダーソン、チアゴ
- FW:サラー、マネ、ルイス・ディアス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年5月15日(日)日本時間00:45
- 解説:ベン・メイブリー 実況:野村明弘
- 会場:ウェンブリー・スタジアム
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