試合の概要
世界最古のカップ戦、FAカップ。権威ある大会の準々決勝で、チャンピオンシップ（英2部）のボーンマスとプレミアリーグのサウサンプトンが激突する。
ボーンマス（7位 勝点59 ｜ 16勝11分10敗 ｜ 得失点差＋18）
昨季降格の憂き目にあい、今季はチャンピオンシップで戦うことを余儀なくされたボーンマス。計450試合以上指揮したエディ・ハウ元監督が去った後、後任のジェイソン・ティンダル前監督はなかなかうまくいかなかったが、2月に後を継いだョナサン・ウッドゲートの下で復調。リーグ戦こそ未だプレーオフ圏外の7位だが、FAカップではプレミアリーグ所属のバーンリーを下し（2-0）、1956-57シーズン以降では初の準々決勝進出を果たした。
もちろん1年でのプレミアリーグ復帰のためにはリーグ戦が最優先となるだろうが、彼らにとって現時点での実力を図るため、そしてタイトルを手にするためにも、現在不振に苦しむサウサンプトンとの対戦は大きなチャンスと言える。負傷者続出と苦しい台所事情ではあるが、聖地ウェンブリー・スタジアムへの切符を掴めるのだろうか。
注目選手：ジャック・ウィルシャー
キャリアを通じてケガに苦しめられてきた天才は、今年1月にボーンマスへとフリーで加入。すると初先発を飾ったFAカップ4回戦では、豪快なミドルシュートで公式戦518日ぶりのゴールを奪って見せた。その後も試合時間を調整しつつではあるが、クラブの中心として2部の舞台で輝きを取り戻しつつある。様々なレッテルに苦しんできた彼だが、権威ある大会でその実力を証明したい。
予想スタメン（4-3-3）
GK：べゴヴィッチ
DF：ステイシー、カーター＝ヴィックス、クック、リコ
MF：ウィルシャー、レルマ、ビリング
FW：リケルメ、ソランケ、ダンジュマ
サウサンプトン（14位 勝点33 ｜ 9勝6分14敗 ｜ 36得点51失点）
リーグ戦では直近12試合で10敗（1分け1敗）、序盤戦の貯金は使い果たし、本格的に残留争いに巻き込まれつつあるサウサンプトン。なかなか光の見えない状況が続いているが、FAカップでは4回戦でアーセナル（1-0）、5回戦でウォルバーハンプトン（2-0）と難敵を下して勝ち上がって来た。優勝1回、3度の準優勝を達成と比較的得意としているこの大会で、なんとか浮上のきっかけをつかみたいところだ。
負傷中のダニー・イングスは欠場見込みで、南野拓実もカップ戦既定（前所属リヴァプールで出場済み）によりメンバー外となるなど、こちらも過密日程の中で厳しいやりくりを強いられることになる。それでも、チャンピオンシップのクラブ相手の敗退となれば、チームの自信にさらなるダメージを与えることは必至。是が非でも準決勝進出を決めたい。
注目選手：チェ・アダムズ
一時は先発落ちも経験したが、イングスのケガもあって再びスタメンに返り咲き。するとプレミアリーグ直近3試合連続ゴールを記録し、大不振のクラブの中で1人気を吐いている。カップ戦では未だゴールはないが、チームを聖地へいざなう得点を奪えるのだろうか。
予想スタメン（4-4-2）
GK：フォースター
DF：ウォーカー＝ピータース、ベドナレク、ヴェステゴーア、バートランド
MF：アームストロング、ウォード＝プラウズ、ディアロ、レドモンド
FW：アダムズ、テラ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年3月20日（土）日本時間21:15
- 会場：バイタリティ・スタジアム
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