試合の概要
マンチェスター・ユナイテッドとチェルシー。プレミアリーグで激しいチャンピオンズリーグ出場権争い真っただ中の“ビッグ6”同士による注目の大一番だ。
マンチェスター・ユナイテッド(5位 | 勝ち点62 | 17勝11分け8敗 | 63得点35失点)
1月の移籍市場で獲得したブルーノ・フェルナンデスが圧巻のプレーを継続し、直近の公式戦19試合無敗(14勝5分け)と絶好調のマンチェスター・U。さらに復帰したポール・ポグバやマーカス・ラッシュフォード、アントニー・マルシャルも好調を維持しており、今イングランドで最も勢いに乗るチームの1つだ。
B・フェルナンデスとポグバによって、ポゼッション時にも豊富な攻撃パターンを手にしたマンチェスター・Uだが、主力の欠場は前節ケガを負ったルーク・ショーのみ。過密日程ではあるが、選手たちのコンディションは高いレベルにある。
なお、今季はすでに3度(リーグ戦2試合、リーグ杯1試合)チェルシーと対戦しているが、3連勝を達成。いずれの試合でも、ボールを保持して全体を押し上げるチェルシー相手に得意の高速カウンターでゴールを奪った。3試合で8得点1失点と、オーレ・グンナー・スールシャール監督のチームにとっては“お得意様”だ。今回の一戦でも、鋭く正確な速攻で好機を狙いたい。
注目選手:ブルーノ・フェルナンデス
引かれた相手を崩せず苦しんでいたマンチェスター・Uの攻撃を、1人で変えてしまったポルトガル代表MF。加入後17試合で8ゴール8アシストを記録。彼の加入以降チームは負けなしだが、偶然ではないだろう。相手の穴を探す眼を持ち、絶妙なポジショニングと圧倒的なビジョンでビルドアップからフィニッシュまで攻撃のすべてをこなす。半年もたたずに絶対的な司令塔となった。スールシャール監督は今回の一戦でも、攻撃時に大きくポジションを動かすチェルシーの穴を突き、決定的な役割を期待しているだろう。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:デ・ヘア
DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、フォス=メンサー
MF:マクトミネイ、ポグバ、グリーンウッド、B・フェルナンデス、ラッシュフォード
FW:マルシャル
チェルシー(3位 | 勝ち点63 | 19勝6分け11敗 | 64得点49失点)
再開後は8試合で6勝を挙げるものの、ウェスト・ハムやシェフィールド・ユナイテッド相手に3失点で敗れるなど、やや安定性に欠くチェルシー。特にエンゴロ・カンテが負傷で欠場した直近3試合で5失点と、その影響が顕著に出てしまっている。
今季のリーグ戦49失点はトップ5で見れば断トツの数字であり(続くレスターが36失点)、昨夏のフランク・ランパード監督体制発足以降常に指摘され続けた守備の問題は変わっていない。残り少なくなった今季に大幅な戦術変更は現実的ではないため、今後の試合は“殴り勝つ”勢いで試合に臨む必要があるだろう。
3連敗中と苦手とするマンチェスター・Uだが、過去3試合とも速攻から失点するという同じような試合展開となっている。それでも、ボールは握りながらいずれも決定機は作れているため、いかにチャンスを逃さず仕留め切るか、そして先制点を奪えるかがポイントとなりそうだ。
注目選手:エンゴロ・カンテ
この試合でハムストリングの負傷から復帰が期待されるが、ランパード監督は心待ちにしていただろう。高いアジリティと鋭い読みで相手の攻撃の芽をつぶし続ける守備職人は、不安定なディフェンスを支える最重要人物だ。特に絶好調のマンチェスター・U攻撃陣を操るB・フェルナンデスとのバトルは、この試合の最大の見どころとなりそうだ。
予想スタメン(4-3-3)
GK:カバジェロ
DF:ジェームズ、ズマ、リュディガー、アスピリクエタ
MF:マウント、カンテ、コバチッチ
FW:ウィリアン、アブラハム、プリシッチ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年7月20日(月)日本時間2:00
- 日本語実況・解説あり
- 会場:ウェンブリー・スタジアム
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