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明治安田J1リーグ

【コラム】トリコロールかハマブルーか。横浜FCは若き力でライバル撃破に挑む

須賀大輔
【コラム】トリコロールかハマブルーか。横浜FCは若き力でライバル撃破に挑むDAZN
【国内サッカー・ライターコラム】13年ぶりにJ1の舞台に挑んでいる横浜FCは今節、2007年以来となる横浜F・マリノスとのダービーマッチに臨む。アグレッシブなサッカーを披露する横浜FCは、若き力でライバル撃破を目指していく。
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J1で戦うために––。下平隆宏監督が下した大きな決断

様々な方面からポジティブな言葉が聞こえてくる。

「若くて魅力的だよね」、「攻撃的で面白いよね」。

現在の横浜FCはアグレッシブなサッカーを披露し、観る者たちを魅了している。

昨季途中に就任し13年ぶりのJ1昇格に導いた下平隆宏監督の下でスタートした今季は、昨季から継続して“ボールを大事に”というコンセプトでシーズンに入った。しかし、JリーグYBCルヴァンカップ第1節・サンフレッチェ広島戦、明治安田生命J1リーグ第1節・ヴィッセル神戸戦で身をもってJ1のレベルを経験。「J1では引いた守備だけでは勝てない」と感じた指揮官は大きな決断を下す。

昨季からリーグ中断前まで一貫して採用してきた4バックを3バックに代え、前線も1トップから2トップにチェンジ。最終ラインから丁寧にボールをつないでいくという姿勢はそのままに、システムを変えながら前線からプレスに行く、より攻撃的なスタイルにトライした。

そして、新型コロナウイルスの影響でリーグが中断して生まれた多くの時間を有効活用したチームは、自粛期間中からアプリや動画を使い濃密なミーティングを繰り返し実施。練習再開後には、そのミーティングをもとにピッチ上で新システムや戦術を急ピッチで落とし込んでいった。

「自粛期間中に3バックにトライするという話をミーティングで映像配信して、アプリを使いながらユーチューバーのようにボードを使って説明したり、モデルになるようなチームを映像で見せたりした。実際に練習を始めても選手たちは積極的にトライしてくれて、3バックに変えて選手たちからは攻守にわたって躍動感や個々のパワーが出るようになった」(下平監督)

その成果が表れたのは、7月4日に行われた第2節・北海道コンサドーレ札幌戦。ゲームには敗れはしたが、新たなスタイルで攻守に躍動する選手たちの姿が存分に見られた。そして、第3節・柏レイソル戦で完勝に近い形でJ1初勝利を飾り結果として実ると、続く第4節・ベガルタ仙台戦では勝ち点1を獲得。この3連戦でチームは確かな手応えと大きな自信をつかんだ。

ライバル撃破の鍵を握る若武者たち

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そんなチームでまばゆい輝きを放っているのが若い力である。GKの六反勇治や南雄太、3バック中央のDF田代真一、アンカーのMF佐藤謙介とセンターラインは30歳オーバーの選手たちで固めるが、3バックの右には高い身体能力と強靭なフィジカルが持ち味の大卒ルーキーDF星キョーワンが入り、左は年代別代表の経験が豊富で正確な左足からビルドアップを円滑化させる19歳のDF小林友希が務める。

さらに、インサイドハーフでは冷静なプレーが代名詞のMF瀬古樹がポジションをつかみ、両WBは昨季のJ1昇格の立役者でありスピード自慢のプロ1年目のMF松尾佑介とプロ2年目のMF中山克広がレギュラーを狙う。また、最前線からチームを引っ張るのは東京五輪世代の2トップ。重心の低いドリブルが魅力の18歳FW斉藤光毅と献身性とシュートセンスに長ける22歳のFW一美和成がコンビを組む。

リーグ再開時点では7人全員を足してもJ1の出場数が『10』にすら満たなかった若武者たちが、現在は立派な主軸としてチームを引っ張っているのだ。

前節・川崎F戦で互角以上の内容で戦いながらも1-5の敗戦を喫し、いま一度J1の厳しさを痛感した横浜FCは、どんな状況でも「ビルドアップやハイプレスなど、自分たちがやってきたことをブレずにやる」(下平監督)と再確認。その上で、指揮官はポジティブな内容を結果にしっかりと結びつけるために必要なことは「成功体験」だと語る。

「自分たちのサッカーがやれている時間帯や手ごたえはありつつ、まだはっきりと結果につながってきていないので、それを成功体験としてもっと積んでいきたい。それが自信となって自分たちの確固たるスタイルにつながっていく。いまはやり続けて、少しずつ結果を出し続けて、自信を持っていくことが大事だと思う」

迎える“横浜ダービー”は、今のチームにとって打ってつけの舞台。昨季の王者であり、同じ横浜をホームタウンとし、常に第一線をひた走ってきたライバルに勝つことができれば、それは揺るぎない自信となり彼らの飛躍のきっかけとなる。

トリコロールではなくハマブルー。横浜FCは若き力で“横浜”の歴史を塗り替える。

文・須賀大輔

1991年生まれ、埼玉県出身。学生時代にサッカー専門新聞『ELGOLAZO』でアルバイトとして経験を積み、2016年からフリーライターとして活動。現在、ELGOLAZOでは柏レイソルと横浜FCの担当記者を務めている。

明治安田生命J1リーグ第6節 放送予定

日時対戦カード会場放送予定
7月22日(水)19:00横浜F・マリノス vs 横浜FC 日産スDAZN
NHK BS1
7月22日(水)19:00湘南ベルマーレ vs 鹿島アントラーズ BMWスDAZN
7月22日(水)19:00ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島 パナスタDAZN
7月22日(水)19:00サガン鳥栖 vs 清水エスパルス 駅スタDAZN
7月22日(水)19:05北海道コンサドーレ札幌 vs FC東京 札幌ドDAZN
北海道放送
7月22日(水)19:30ベガルタ仙台 vs 川崎フロンターレ ユアスタDAZN
7月22日(水)19:30浦和レッズ vs 柏レイソル 埼玉DAZN
7月22日(水)19:30セレッソ大阪 vs ヴィッセル神戸 ヤンマーDAZN
7月22日(水)19:30大分トリニータ vs 名古屋グランパス 昭和電ドDAZN

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