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【プレビューコラム】アルベルとリカルド。異なるコンセプトでJに新風吹き込む注目の「スペイン人監督対決」| FC東京対浦和 | Jリーグ

【プレビューコラム】アルベルとリカルド。異なるコンセプトでJに新風吹き込む注目の「スペイン人監督対決」| FC東京対浦和 | Jリーグ(C)J.LEAGUE
【国内サッカー プレビュー】4月10日、J1第8節でFC東京対浦和レッズが激突。注目の「スペイン人監督」対決について、スペインサッカーに造詣が深い小澤一郎氏に両監督の存在意義、そして試合の展望をしてもらった。
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スペイン人監督がJリーグにもたらすもの

厳密に言うと「カタルーニャ人」であるアルベル監督には申し訳ないが、アルベル監督対リカルド・ロドリゲス監督という「スペイン人監督対決」でもあるFC東京と浦和の大一番がいよいよ10日に行われる。

この二人に限らず、近年のJリーグではスペイン人を監督に据えるクラブが増えてきている。先日、筆者がアルベル監督に取材した際、このトレンドについて次のように話してくれた。

「(Jリーグにスペイン人監督が増えているのは)良いこと。外国人指導者を招聘するからには新しいことを教えてもらう必要がある。すでにその国にあるものを教えるためにわざわざ外国人指導者を呼ぶ必要はないのだから。私のいたバルセロナでさえ、今から30年前にヨハン・クライフらオランダのトータル・フットボール派閥の指導者を招き、新たなサッカーを学び、改革していった。

今日本がやろうとしていることも30年前のバルサと同じこと。スペイン人、カタルーニャ人の指導者を招き入れ、我々から新たなコンセプトやスタイルを学び、今ある日本サッカーに新たな要素を肉付けする。

クラブの成功というのは正しい道を歩んでいかなければたどり着けない。チームが一時的に幸運で勝つことはあっても、クラブというのは偶然で成功することはない。我々はカタルーニャにおいて、スペインにおいて、この10年、20年でクラブレベルでの成功プロセスを目の当たりにしている。そのためにすべきこと、してはいけないことを理解している。その経験を日本サッカーのさらなる発展に活かすのはとても有益だと私は考える」

キャリアも哲学も異なる二人の指揮官

現地に5年住んだことも含め15年以上スペインサッカーを見続けてきた筆者からしても、Jリーグにおけるスペイン人監督の起用は理に適う人事であり事象と捉えている。なぜなら、サッカー大国である前に育成大国であるスペインの監督たちは、優秀な指揮官ほどお金や名誉ではなく、プロジェクトへのコミットを求める。永遠に勝ち続けるチームが存在しえないのと同様、クラブも成功のサイクルを回し続けることは不可能だが、高い競争力を持ってサステナブルなクラブとして存在し続けることは可能だ。

今回対戦するスペイン人指揮官二人は歩んできたキャリアやサッカー哲学は異なるが、FC東京と浦和に新たなスタイルやコンセプトを植え付け、クラブとして持続可能性の高いプロジェクトを推進するリーダーにうってつけの人材だ。

アルベル監督は昨季までのFC東京のベースや強みを活かしながらもポジショナルプレーでの攻撃、ハイプレス&ハイラインでの強度の高い守備といった新たな要素をチームに落とし込みつつある。浦和で2年目を迎えるリカルド・ロドリゲス監督も少なくない数の選手の入れ替えがあり、ACLを控えるタイトなスケジュールの中でも、高いプレー強度と相手の立ち位置を見ながら巧みにボールを前進させるロジカルなサッカーを進化させている。

浦和のボール保持か、FC東京のハイプレスか

さて、肝心の試合についてだが、両チームの現状を見る限り、最終ライン付近からのビルドアップ、プレス回避では浦和がやや優勢。一方、FC東京は多少間延びした展開でもパワーとスピードを兼ね備えたアタッカー陣がおり、一気にカウンターでゴールを仕留める鋭さを持っている。序盤は浦和のボール保持、ビルドアップに対してFC東京がハイプレスを繰り出し、さらにそのプレスを浦和が回避できるのか、それともFC東京がボールを引っ掛けカウンターを打てるのかという構図になるだろう。

現時点での浦和の課題はプレス回避してからのスピードアップ。一方のFC東京はハイプレスが空転した際、DFラインの撤退のタイミングが早いためバイタルエリアが空きやすい傾向にある。もちろん、浦和にはスピードのあるキャスパー・ユンカーや明本考浩らアタッカーがおり、FC東京も安部柊斗、松木玖生ら走力のあるMFが間延びしがちな中盤をカバーするはずだ。

試合後のフラッシュインタビューを見ても両指揮官は最初の質問後、必ずと言っていいほど的確に試合展開を振り返る傾向にある。裏を返せれば、それだけ試合中に的確な戦況把握と分析ができているということ。当然この試合では彼らによる頭脳合戦、タクティカルゲームが繰り広げられることになる。

両チームのサポーターはもちろんのこと、必ずやJリーグ、日本サッカーの発展、進化につながる新たな肉付けをしてくれるアルベル監督、リカルド・ロドリゲス監督の「スペイン人指揮官対決」は日本の全サッカーファンが注目すべき、見るべき試合だ。

文・小澤一郎

1977年生まれ、京都府出身。サッカージャーナリスト。社会人経験を経て2004年にスペインに移住。バレンシア在住歴5年、スペインでは育成年代の指導者経験もあり。現在は、DAZNでラ・リーガ中継の解説も務める。(株)アレナトーレ所属。

J1第8節 対戦カード一覧

日時対戦カードスタジアム配信・放送予定
4月9日(土)
19:00
川崎フロンターレ vs
柏レイソル
等々力DAZN
4月10日(日)
13:00
清水エスパルス vs
ガンバ大阪
アイスタDAZN
4月10日(日)
14:00
FC東京 vs
浦和レッズ
味スタDAZN
NHK総合
4月10日(日)
14:00
ヴィッセル神戸 vs
セレッソ大阪
ノエスタDAZN
NHK大阪(近畿ブロック)
4月10日(日)
14:00
サンフレッチェ広島 vs
アビスパ福岡
EスタDAZN
NHK広島
4月10日(日)
15:00
鹿島アントラーズ vs
横浜F・マリノス
カシマDAZN
4月10日(日)
15:00
湘南ベルマーレ vs
ジュビロ磐田
レモンSDAZN
4月10日(日)
15:00
名古屋グランパス vs
北海道コンサドーレ札幌
豊田スDAZN
4月10日(日)
16:00
京都サンガF.C. vs
サガン鳥栖
サンガSDAZN

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