生きるか死ぬかの戦い。ベガルタ仙台対横浜FCの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

ベガルタ仙台 対 横浜FC の見どころ

J1生き残りを懸けた6ポイントマッチだ。勝点18で18位のベガルタ仙台が勝点14で最下位の横浜FCをホームに迎えて、火花を散らす。

仙台はここ7試合、勝利から見放されている。最後に勝点3を手に入れたのは第16節・名古屋グランパス戦。約3か月、歓喜を味わっていないこととなる。ただ、この7試合のうち、5試合は引き分けで着実に勝点を積んでいることも確か。敗れた2試合も両方とも1点差負けであり、僅差のゲームが出来ていることは収穫である。

では、勝つために何が足りないか。それは得点だろう。ここまで総得点18はリーグワースト4位であり、複数得点を挙げたゲームは2－3で敗れた第19節・清水エスパルス戦まで遡る。チーム得点王が4得点というのもやや寂しい数字である。

それでも、今季8シーズンぶりに復帰した手倉森誠監督の下で守備が安定しはじめ、簡単には負けないチームになってきていることは間違いなく、そこにゴールが加わってくれば自ずと勝点3を取れる試合は増えてくるはず。完成度の差で横浜FCを上回り、ユアスタで今季3度目の勝利をつかみたい。

対して最下位に沈む横浜FCはもう後がない。現状を考えれば1試合1試合で勝点を積み上げていかないといけない状況だ。

ただ、明るい光は差し込んでいる。中断前の最後の試合で勝利すると、中断明け初戦となった前節・名古屋グランパス戦でも2－0で勝利。昨季のチーム得点王であるMF松尾佑介にようやく今季初ゴールが生まれたことも好材料だ。さらに、今夏にGKからFWまで全ポジションで強力な外国籍選手たちを獲得した中で、早速、その助っ人たちがピッチでプレー。大逆襲を予感させる90分であった。

置かれている立場が厳しいことが変わらないが、今季途中からチームを率いることとなった早川知伸監督のもと中断期間中に「3-4-2-1」のシステムは習熟度を高めたようで前半戦時と比べてもチーム力が格段にアップしていることは名古屋戦を見れば明らか。残り15試合、既存戦力と新加入選手の融合が進めば残留は見えてくるだろう。

今節狙うのは今季初の3連勝。1歩1歩、残留圏との差を縮めていく。