FC東京の下部組織出身ではあるものの、ユースへの昇格が叶わなかったDF渡辺剛は、心機一転、山梨学院大学附属高校に進学。高校に入って大きく身長が伸びたことで中盤からCBにコンバートされると、秘めていた才能が開花して頭角を表すようになった。中央大学に入学以降も高い能力を示し続けた渡辺は、2018年に下部組織時代を過ごしたFC東京に改めて加入することが決定。2019年にプロキャリアをスタートした。
プロ1年目となった2019シーズンは、JリーグYBCルヴァンカップ第1節柏レイソル戦で初先発・初得点を記録すると、シーズン途中から出場機会を増やして最終的に20試合に出場。ルーキーイヤーとしては十分な活躍を見せるに至った。その活躍は日本代表監督を務める森保一監督の目に留まり、東京五輪世代で構成されるU-22日本代表入りも果たし、年末にはE-1選手権に挑むA代表にも選出された。個人としても飛躍の1年を過ごしている。
その自信を胸に臨んだ2020シーズンはCBとして多くのピッチに立ち酸いも甘いも経験。シーズン最後にはタイトルの喜びを味わった。年々、周りの想像を上回る速度で成長を遂げるCBは今季こそ悲願となるリーグ制覇を愛するクラブにもたらす。
プレースタイル
屈強な体格を生かした強さとハイボールの競り合いに勝てる高さ、そしてカバーリングの速さを兼ね備えたCBだ。
強靭な相手にもしっかりと立ち向かい、相手を吹き飛ばしてはボールを回収する強気なメンタリティーも魅力。後方からのビルドアップも向上中でゲームを組み立てる力も養われている。あとはプレーの波をいかに減らすか。安定感が高まってくれば、よりリーグの中でも傑出した存在となっていくはずだ。
動画：プレー集
プロフィール・経歴
渡辺剛／Tsuyoshi WATANABE
1997年2月5日生まれ 184㎝・76kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2018 | FC東京U-23 | 3試合・0得点 |
| 2019 | FC東京 | 20試合・2得点 |
| 2019 | FC東京U-23 | 3試合・0得点 |
| 2020 | FC東京 | 28試合・2得点 |
| 2021 | FC東京 | 27試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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