マンチーニ率いるイタリアは、カタールW杯出場を懸けて臨んだW杯欧州予選グループC において、スイスに逆転されて2位でフィニッシュ。来年3月のプレーオフへと回り、準決勝で北マケドニアと、決勝に進出すればポルトガル対トルコの勝者と対戦し、2大会ぶりの出場権をもぎ取らなければならない。
そんな中、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の番組「Sunday Night Square」では、攻撃陣のジョーカーとしてのバロテッリやスカマッカの招集について議論が行われた。ジャーナリストのアンジェロ・カロテヌート氏は、今シーズン、トルコ1部のアダナ・デミルスポルで公式戦21試合に出場し、9ゴールをマークしている31歳のバロテッリを推す。
「バロテッリ復帰の話は好きだ。キャリアにおいて、マリオに匹敵するほどのゴールを決めてきたイタリア人選手はそう多くない。経験豊かな選手を軸とすべき試合であり、技術面においてバロテッリは申し分ない。ただ、あの有名な『Time』の表紙になったことが選手自身のパフォーマンスに影響を与えた上、世論は二分してしまい、良い意味でも悪い意味でも象徴的な選手となってしまった」
一方、過去にミランで31歳FWの同僚だったアンブロジーニ氏や、イタリア代表でチームメートだったパローロ氏は、バロテッリ待望論に異論を唱える。元ミランMFは、代表の将来を見据えて23歳のサッスオーロFWスカマッカを抜てきするべきだと主張した。
「(チーロ)インモービレの調子が悪いようにも見えないし、スカマッカも好調だ。若手でプレッシャーを背負っていない点も、イタリアにとって好材料かもしれない。(アンドレア)ベロッティは長らく不調で、人材不足という点では、バロテッリを候補に入れることは正しいかもしれないが、私は将来性の点でスカマッカにチャンスを与えたい」
チェゼーナ時代の長友佑都の元同僚も、アンブロジーニ氏に賛同。万が一、イタリアがW杯出場権を逃した場合、バロテッリがスケープゴートにされかねないと危惧する。
「2試合のために、バロテッリを代表に呼ぶ意味はない。イタリアが臨む2試合は、非常に重要で決定的な試合であるだけに、彼にも責任が降りかかる可能性がある。イタリアには、すでにチームに大きく貢献してきた選手たちがいる。W杯出場権をつかみ取れるはずだ」
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