【ベルギー代表】FIFAランク1位に相応しい世界屈指のタレント軍団 ｜ 注目選手・選手一覧・試合日程 ｜ カタール・ワールドカップ欧州予選

チーム情報

ロシア・ワールドカップ（W杯）直後の2018年9月からFIFAランキング1位に君臨し続けているベルギー。各ポジションに世界屈指のタレントを擁し、世界のトップにふさわしい成績を収めてきた。

19年3月に始まったEURO2020の予選は10戦全勝、40得点3失点と驚異的な数字を残してぶっちぎりの首位突破。今予選を全勝で通過したのは他にイタリアしか存在しない。

その予選ではエースのFWロメル・ルカク（インテル）が7得点を挙げた他、FWエデン・アザール（レアル・マドリード）が5得点、MFケビン・デ・ブライネ（マンチェスター・シティ）とFWミヒー・バチュアイ（クリスタル・パレス）が4得点ずつ奪った。

2020年は9月から11月にかけて8試合をこなし、6勝1分1敗と高い勝率をマークした。敗れたのは10月のUEFAネーションズリーグ第3節、イングランド代表戦（1－2）だけ。今年10月開催のネーションズリーグ・ファイナルズ進出を決め、今夏のEUROとはまた違った舞台で欧州の頂点を狙えるチャンスがある。

16年から指揮を執るロベルト・マルティネス監督は代名詞でもある3－4－3を継続して採用し、チームは盤石の完成度を誇る。デ・ブライネやルカクを中心とした攻撃陣の破壊力は言うまでもないだろう。

一方、懸念されるのはディフェンスラインの高齢化だ。33歳のDFヤン・フェルトンゲン（ベンフィカ）や32歳のDFトビー・アルデルヴァイレルトを脅かし、ポジションを奪うような新鋭は現れていない。35歳のDFトーマス・フェルマーレン（ヴィッセル神戸）も常連で、彼らベテランの力に頼らざるをえない状況には指揮官も危機感を抱いているかもしれない。

とはいえ新陳代謝が進んでいないわけではない。20代前半から半ばにかけてのタレントが続々と台頭し、マルティネス監督も積極的に登用している。イングランドで活躍するMFユーリ・ティーレマンス（レスター）やMFレアンドロ・トロサール（ブライトン）らは常連となった。

また、イタリアで評価を高めているMFアレクシス・サレマーカーズ（ミラン）やフランスでブレイク中のFWジェレミー・ドク（レンヌ）、国内のアンデルレヒトで存在感を示している19歳のMFヤリ・フェルスハーレンなどもA代表の一員として自らの地位を確立しつつある。

ロシアW杯でエデン・アザールやデ・ブライネといった“黄金世代”のメンバーが最盛期を迎えた。今後は彼らの力を借りながら次世代にバトンを継承し、カタールW杯に向けた準備を進めていくことになる。

大黒柱：ケヴィン・デ・ブライネ

3－4－3が基本の代表ではセントラルMFか2シャドーの一角が主戦場、攻守の絶対的支柱として君臨している。

相手陣内のどこからでもゴールを脅かせる威力と精度を誇る右足シュートを繰り出せば、守備のハードワークも怠らない。身体的な頑強さと繊細な技術力を併せ持ったパーフェクトなMFだ。

近年はエデン・アザールが負傷続きで停滞しており、チャンスメイクにおいてデ・ブライネが担う役割と責任は以前よりもはるかに重くなっている。

期待の若手：ヤリ・フェルスハーレン

育成の名門アンデルレヒトが輩出した「NEXTデ・ブライネ」との呼び声が高い逸材だ。

18－19シーズン途中にトップチーム昇格を果たすと、瞬く間に主力に定着。19年9月には18歳でA代表デビューを飾り、翌月のサンマリノ戦では代表初ゴールを挙げた。

攻撃的なポジションならどこにでも対応し、テンポの良いパスワークと機を見たドリブルを武器に、仕掛けや崩しの局面で違いを生み出す。

デ・ブライネほど身体能力に恵まれていないが、プレービジョンの正確さと技術の高さからは豊かな将来性が感じられる。近い将来ビッグクラブへのステップアップが期待されるベルギー国内屈指のタレントだ。

2021年3月W杯予選の招集メンバー

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