名将アーセン・ヴェンゲルが明かすプレミアリーグ無敗優勝の要因「クオリティーと運の良さが…」｜ FOOTBALL FREAKS #75 ｜ 欧州・海外サッカー

名将アーセン・ヴェンゲルがかつてアーセナルで成し遂げた大偉業を振り返った。

その大偉業とはプレミアリーグ史に燦然と輝く2003－04シーズンの無敗優勝のこと。"インヴィンシブル"（無敵）と称される当時のチームは、ティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラ、デニス・ベルカンプら絢爛豪華なタレントを揃え、圧倒的な強さでイングランドの頂点へと駆け上がった。

まさに敵なし状態だったが、名将はDAZNで毎週木曜夜に配信中の『FOOTBALL FREAKS』でこう語っている。

「私が言えるのは、クオリティーと運の良さが重なったということだ」

なぜなら「エヴァートンとの開幕戦で、われわれは20分過ぎに10人となった。2－1で勝利したが、その後まさか無敗でシーズンを終えるとは信じられなかった」ようで、「残り5分、0－0の場面で（ルート）ファン・ニステルローイのPKがバーを叩いた」ユナイテッド戦の幸運についても触れた。

また、長い監督キャリアの中で出会った印象的な選手たちの名前も挙げている。

「才能ある選手にそれほど感銘は受けないよ。才能だけで何でもできるわけではないからね。感銘を受けるのは持てる才能を最大限に生かそうとする者たちだ。昔のアーセナルでいえば、ティエリ（アンリ）、ヴィエラ、（セスク）ファブレガスなどだ。みな並外れた選手たちだった」

現在はFIFAの要職に就き、世界における男女サッカーの普及と発展の指導・促進に尽力。もちろん、第一線にも目を向けている。お気に入りのチームもあるようだ。

「人々を楽しませるチームは高く評価できる。今ならマンチェスター・シティが最高だ。私の幼少期を含めるなら、レアル・マドリードだ。圧倒的に強いチームだったからね」

そのシティも今季のリーグ戦ですでに3敗している。プレミアを無敗で制する——。ヴェンゲルのアーセナルが成し遂げた偉業は未来永劫語り継がれるだろう。