【サッカー日本代表】パリ五輪世代候補 注目選手メンバーリスト【FW編】

FW

基本布陣が1トップとなるため、CFの枠は多くても3つしかない。現状で最もエースの座に近いのは、クラブで定位置を掴んでいる細谷真大（柏レイソル）。ドバイカップでも活躍し、サウジアラビアとの優勝決定戦では決勝点を決めた。そんな細谷に続くのは、北海道コンサドーレ札幌の中島大嘉。高さと速さで勝負できる選手は稀有で、大型FWの台頭はチームにとって有益だ。

また、攻撃的なポジションを全て担える鈴木唯人（清水エスパルス）もエース候補のひとり。1月にA代表候補を経験しており、状況次第では最前線で起用されても不思議ではない。そのほか、大岩ジャパンでは未招集となっているが、2019年のFIFA U-17ワールドカップで活躍した西川潤（サガン鳥栖）や湘南ベルマーレの若月大和の巻き返しにも期待したい。

注目選手

鈴木唯人（清水エスパルス）

(C)J.LEAGUE

生年月日:2001年10月25日
今季成績:14試合3得点（5月23日時点）

本人は「そんなことはない」と意に解さないが、誰もが「1月のA代表候補合宿がポイント」だったと口を揃える。そこから明らかにプレーが変わった。一つ上のステージを経験したことで自覚が芽生え、プレーに余裕が生まれるようになった。市立船橋高校時代から課題だったフィニッシュの質も改善され、冷静に相手を見てシュートを打ち込めるようになっている。このチームでは推進力を生かせるCFに置くのか、それとも2列目からゴールを狙わせるのか。大岩剛監督の起用法にも注目だ。

細谷真大（柏レイソル）

(C)J.LEAGUE

生年月日:2001年9月7日
今季成績:14試合4得点（5月23日時点）

性格を一言で表すなら、とにかく“真面目”。柏U-18時代は世代別代表にほとんど縁がなかったが、FWながら献身的に戦うスタイルを貫いて大きな成長を遂げた。DFの背後に抜け出す動きを何度も繰り返し、守備でも二度追いを厭わない。課題だった決定力も高まり、得点パターンの幅は広がっている。レギュラーに定着した柏での活躍はもちろん、パリ五輪世代のエース格として周囲から掛けられる期待は大きい。

中島大嘉（北海道コンサドーレ札幌）

(C)J.LEAGUE

生年月日:2002年6月8日
今季成績:9試合2得点（5月23日時点）

188cmの身長に坊主頭かつ強面な風貌だが、ユーモアたっぷりに話せる素晴らしいキャラクターの持ち主。加えて、生粋の負けず嫌いで、国見高校の3年生次には全国高校サッカー選手権の県予選準決勝で敗退し、「国見をもう一度全国に連れて行きたかった」と人目を憚らずに涙を流した。 今では外国人選手にも見劣りしない高さとスピードを武器に、クラブで存在感を高めつつある。「（ノルウェー代表の）和製ハーランドではなく、中島大嘉というブランドを確立したい」と意気込む男のポテンシャルは底知れない。