サンダーランド下部組織出身のピックフォードは、世代別のイングランド代表に常に招集され続けてきたように、10代の頃からそのポテンシャルが高く評価されてきた。しかし、2011年にトップチームに昇格したクラブでは定位置を確保することができず、2012年から2015年まで、下部リーグを含めて6つのクラブへのレンタル移籍で武者修行を続けた。
そのピックフォードは、2016-17シーズンにサンダーランドでレギュラーとして活躍すると、2017年の夏にエヴァートンへステップアップ。移籍金は、ボーナス含めて推定3000万ポンドと、イングランド出身のGKとしては史上最高額に。歴代でも、ジャンルイジ・ブッフォン、エデルソンに次ぐ当時史上3番目の移籍金となった。
その移籍金のプレッシャーにも負けず、2017-18シーズンにはリーグ戦全試合に出場するなど活躍。2017年11月にはイングランドのフル代表デビューも果たした。
そして、2018年にはその能力を世界にアピールした。ロシア・ワールドカップでスリーライオンズの守護神として全7試合に出場。好パフォーマンスで母国の28年ぶり4強入りに大きく貢献したのだ。
しかし、2019-20シーズンには、いくつかも凡ミスも目立ち、指揮官のカルロ・アンチェロッティ監督からも、「彼は調子が悪い。常に自分自身のパフォーマンスを見つめ直さないといけない。彼にも改善の必要を訴えた」と苦言を呈されることに。それでも、同指揮官が、「素晴らしい個性とクオリティを備えた選手だからそれほど心配していない」と語るように、潜在能力は折り紙付き。スランプを乗り越え、さらなる飛躍を遂げるか注目だ。
プレースタイル
抜群のレスポンスと足下の技術を売りにするGK。至近距離からのシュートに滅法強く、手ではなく、低いボールに対しては足でも素晴らしいセーブを披露する。また、足下でのボール扱いとキック精度にも優れ、最高峰から前線のターゲットへのフィードで攻撃の一歩目としても重要な存在に。ポジショニングミスや集中力の持続を改善して一貫性を手にすれば、世界最高峰のGKとして認知されていくはずだ。
プロフィール・経歴
ジョーダン・ピックフォード/Jordan Pickford
1994年3月7日生まれ 185cm・77kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2011-12 | ダーリントン | 17試合・0得点 |
2012-13 | アルフレトン | 12試合・0得点 |
2013-14 | バートン | 12試合・0得点 |
2013-14 | カーライル | 18試合・0得点 |
2014-15 | ブラッドフォード | 33試合・0得点 |
2015-16 | サンダーランド | 2試合・0得点 |
2015-16 | プレストン | 24試合・0得点 |
2016-17 | サンダーランド | 29試合・0得点 |
2017-18 | エヴァートン | 38試合・0得点 |
2018-19 | エヴァートン | 38試合・0得点 |
2019-20 | エヴァートン | 38試合・0得点 |
2020-21 | エヴァートン | 17試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月13日現在)
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