2シーズン前にプレミアリーグ史上最多勝ち点（100）を更新し、昨季はイングランド史上初の国内3冠を成し遂げたマンチェスター・シティ。そんなジョゼップ・グアルディオラ監督率いるチームの中で、欠かせない守護神と言えばブラジル代表GKエデルソンだ。
2009年にポルトガルの名門ベンフィカの下部組織に入団したエデルソン。しかしトップチームへの昇格は果たせず、2011年に当時2部のGDリベイロンとプロ契約をかわす。だが公式戦に出場しないまま、翌年にリオ・アヴェへと移籍することとなる。そしてリオ・アヴェでの3年間で徐々に頭角を現すと、2015年夏に古巣のベンフィカへと再び加入することとなった。
加入当初は同胞の名手ジュリオ・セーザルの控え扱いであったが、彼の負傷によって2016年3月の強豪スポルティング・リスボン戦でベンフィカでのデビューを果たす。するとこの試合で無失点勝利に貢献。この活躍が高く評価され、レギュラーの座を勝ち取ることとなった。ベンフィカでは公式戦58試合に出場し、クリーンシートも「32」を記録。リーグ2連覇に貢献した守護神は、一躍世界が注目するGKにまで成長した。
すると2017年夏、当時のGK史上2番目に高額となる4000万ユーロの移籍金でマンチェスター・Cへと加入した。グアルディオラ監督の高い期待を背負ったエデルソンは、激しい肉弾戦を常とするプレミアリーグにもすぐさま適応。初年度からレギュラーとしてプレーし、これまでプレミアリーグ連覇など6つのタイトル獲得に大きく貢献。重圧もものともせず、今や世界屈指のGKとしての評価を確固たるものとしている。
プレースタイル
ショットストップはもちろん、最終ライン後方の幅広いスペースをカバーする判断力や勇気、空中戦でも負けないフィジカルも持ち合わせている。安定感も抜群。GKとしての基本的な能力はトップクラスだ。
そして、足元の技術の高さは世界最高峰。GKながら中盤選手のような技術とキック精度、視野を持っており、最後方から最前線へ鋭いスルーパスをいとも簡単に通してしまう。判断力にも優れ、プレッシャーも意に介さず。“現代型GK”の究極系と言えるかもしれない。
動画：プレー集
プロフィール・経歴
エデルソン／Ederson
1993年8月17日生まれ 188cm 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2012-13 | リオ・アヴェ | 2試合・0得点 |
| 2013-14 | リオ・アヴェ | 18試合・0得点 |
| 2014-15 | リオ・アヴェ | 17試合・0得点 |
| 2015-16 | ベンフィカ | 10試合・0得点 |
| 2016-17 | ベンフィカ | 27試合・0得点 |
| 2017-18 | マンチェスター・シティ | 36試合・0得点 |
| 2018-19 | マンチェスター・シティ | 38試合・0得点 |
| 2019-20 | マンチェスター・シティ | 35試合・0得点 |
| 2020-21 | マンチェスター・シティ | 19試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月2日現在）
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