10月24日、セレッソ大阪がホームのヨドコウ桜スタジアムに横浜F・マリノスを迎え、明治安田生命J1リーグ第33節を戦った。
この試合は、【ヤンマー #Football is our engine サポーティングマッチ】と銘打たれ、セレッソのトップパートナーであるヤンマーホールディングス株式会社の冠マッチとして行われた。同社は、長年ディーゼルエンジンの製造をコアビジネスとしながらも、サッカーを通して挑戦の大切さを学び、自らの成長の原動力としてきた。【#Football is our engine】という言葉には、「これからもサッカーを成長の原動力として、サッカーとともに歩んでいきたい」というヤンマーの想いが込められている。
#Football is our engine
ヤンマーホールディングス株式会社スポーツビジネス室の畔柳達彦氏は、「サポーティングマッチに限らず、ヤンマーはセレッソ大阪の母体となった、1957年のヤンマーディーゼルサッカー部設立からずっと、サッカーの活動を支援し続けています」と前置きした上で、今回のサポーティングマッチに込めた思いについて、「まず、サッカーを通じて感じるワクワクが皆さんの生活にとっての原動力になってほしいという思いがあります。そして、ヤンマーの成長の原動力になってきたサッカーの魅力と可能性、これからも我々はサッカーとともに成長していくんだという決意。そういったすべての思いを【#Football is our engine】という言葉で表現しました」と力強く語った。
「サッカーが教えてくれた挑戦の尊さが、美しさが、ヤンマーのエンジンとなり、未来を作り出していく。これまでも、これからも、サッカーの力を信じている」というコピーとともに、この一戦はDAZNでもCM配信され、広く認知された中で行われた。
【ヤンマー #Football is our engine サポーティングマッチ】の目玉企画となったのが、来場者全員への、セレッソ仕様の「オリジナルベースボールシャツ」のプレゼント。「飛びかかるロビーVer.」と「吠えるロビーVer.」の2種類、各5,000着ずつが用意され、ビジターサポーターを除く来場者全員に行き渡った。手にした来場者は、「柄も可愛くて、生地もしっかりしている」「上着の上から羽織れるから着やすい」「テンションが上がる」とそれぞれに感想を述べ、皆一様に笑顔を浮かべていた。オリジナルということもあり、この試合の来場者だけのプレミアム商品。老若男女、幅広い層の人たちがスタジアムに足を運ぶきっかけになったことだろう。そして、このユニフォームにはもう一つ仕掛けがあった。ユニフォームの襟に付いているQRコードを読むと、清武弘嗣や乾貴士など選手たちのインタビューが見られるヤンマーの【#Football is our engine サイト】に入ることができる仕様になっていたのだ。サポーターにとっては、うれしいオマケ付きといった感じだろう。
また、この日限定で行われたイベントも試合当日の盛り上がりに一役買った。
ホームタウンである大阪で誕生した実力派ヒップホップグループ「梅田サイファー」が来場し、試合前とハーフタイムに自慢のパフォーマンスを披露。主要メンバーであるR-指定は、「選手もサポーターもエンジンフル回転で楽しめるように、我々も全力でパフォーマンスをしたいと思っています!」と意気込みを述べていたが、言葉どおりにフリースタイルのラップで迫力満点のステージを展開。高揚感が湧くリズムでサポーターの気持ちを高め、終了後はスタジアム全体が大きな拍手に包まれた。
コロナ禍も和らぎ、観客数の上限が10,000人に引き上げられたこと、さらには上記のプレゼントやイベントもあったことで、試合前から熱気に包まれてスタートした試合は、開始6分、ヤンマーアンバサダーを務める乾のゴールで幸先良くセレッソが先制。集まったサポーターをいきなり沸かせると、21分にも松田力のアシストから加藤陸次樹が追加点。セレッソの怒とうの攻撃に、ピンク色に染まったスタジアムのボルテージは一気にMAXへ達した。
後半は横浜FMの猛攻に耐える展開が続いたが、守備陣を中心に最後まで体を張り、同点ゴールは許さず、2-1で勝利。リーグ戦での逆転優勝を目指す2位の強豪相手に堂々とした戦いぶりを披露し、今季最多の9,635人で埋まったスタジアムが歓喜に包まれた。試合後、殊勲の先制点、そしてセレッソ復帰後初ゴールを決めた乾は、「今日の勝利はみんなで勝ち取った勝点3。自分も勝利に貢献できて嬉しい」と声を弾ませた。
試合後のチーム、選手、サポーターを含めたスタジアムの一体感は、間違いなく今季一番であったと断言できる。
【ヤンマー #Football is our engine サポーティングマッチ】は、サッカーが持つエネルギー、勝利の喜びに満ち溢れた素晴らしい余韻を残し、大成功に終わった。株式会社セレッソ大阪事業部の猪原尚登氏は、「コロナ禍で、やれることも月単位で変わっていく中で、どうしたらスタジアムに来ていただいた方に楽しんでいただけるか、ということをヤンマーさんとも話し合いながら、今回の一戦に向けた準備を進めてきました。満員のお客さんで埋まり、盛り上がって頂けたことは嬉しいです」と笑顔を見せた。
これからも、“セレッソ×ヤンマー”として強固な一体感を継続し、サッカーの持つ素晴らしさを世の中に伝えていくことだろう。
文・小田尚史
1980年生まれ。2009シーズンより、サッカー専門紙「EL GOLAZO」にてC大阪と徳島ヴォルティスを担当。2014シーズンよりC大阪専属となり、現在はクラブのオフィシャルライターとしても執筆中。
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