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明治安田J1リーグ

湘南戦のラストプレーで生まれた神戸の幻のゴールはハンドになるのか。「神戸の感情とロジカルな部分は分けなければいけない」 | Jリーグジャッジリプレイ

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湘南戦のラストプレーで生まれた神戸の幻のゴールはハンドになるのか。「神戸の感情とロジカルな部分は分けなければいけない」 | JリーグジャッジリプレイDAZN
【国内サッカー・ニュース】『2022 Jリーグジャッジリプレイ#12』では、明治安田生命J1リーグ第14節・湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸の後半アディショナルタイム90+9分の場面をピックアップし、幻となった神戸の劇的なゴールの場面を検証。2度目の登場となる那須大亮氏と、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏、審判ゲストの家本政明氏が独自の見解を述べた。
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この試合のラストプレーの場面だ。

最後の最後でFKを獲得した神戸。このFKをMFアンドレス・イニエスタが直接狙い、このシュートがゴール右隅に吸い込まれた。この劇的な同点弾に歓喜する神戸イレブン。しかしその矢先にVARが介入し、ハンドによってゴールは取り消しに。リプレイ映像を見ると、イニエスタが蹴ったボールが壁に入っていた湘南のFWタリクの肘の辺りに当たって、そのボールがFW武藤嘉紀の腕に当たってゴールに吸い込まれていた。神戸の選手たちが猛抗議したこのジャッジは妥当だったのかを検証した。

まず確実に言えることは、武藤の手に当たった後にゴールが決まったという事実だ。現在の競技規則では、偶発的であってもボールが自分や味方競技者の手や腕に触れた直後に、”相手競技者のゴールに得点する”もしくは、”得点の機会を作り出す”ことが起きた場合にはハンドとなる。この競技規則を踏まえて那須氏は、「神戸の選手やチームの言いたいこともわかりますが、当たったという事実があるのでこれは仕方ないのかなと思っている」と支持。ただ元選手という立場から「どうしてもエモーショナルになっているので、納得するまでに時間がかかるのは仕方ないと思う」と猛抗議していた神戸イレブンの心情も代弁している。

もう一つの焦点は、平畠氏も指摘した「湘南の壁に入っていた選手の手に当たっているように見えるのがハンドだったのかはすごく気になる」という部分だ。このシーンを家本氏はこう解説する。

「最初にタリク選手は後ろに手を隠している。蹴られた時に自分の身を守るように肘に当たっている。腕と肘が体についているのかどうかが大きなポイント。映像で見る限りは、ボール方向に手を動かしていない。かつ自分の体を守ろうとしたところにボールが当たってコースが変わっているので、腕、肘に当たっていることは100%ですけど、これがハンドリングオフェンスにはならない」。

また今節行われたFC東京対柏レイソルの一戦でも同じようにハンドによる得点がVARによって取り消された事例を紹介。スコアレスで迎えた試合終盤の90分、柏がCKから味方選手の足に当たったボールが偶発的にDF上島拓巳の腕に当たってネットを揺らすが、こちらもVAR介入からゴールが取り消しに。まさに神戸と同じ理由によってゴールが取り消しとなった。

しかしこの2つの事例には決定的な差があった。FC東京対柏の事例は、オンフィールドレビューによって主審が最終判断を下したが、湘南対神戸の事例はオンフィールドレビューは行われなかった。同じような事例だったにも関わらず、なぜこのような差が生まれてしまったのか。家本氏はこのように言及している。

「今回のように終了間際や大きな喜びがあった後には必ずとは言いませんが、オンフィールドレビューによって映像をリコメンドすることを推奨している。ただテクニカル上、マストではない。そこで2つの事例に差が生まれてしまったと思う」と見解を述べる。

このプロトコルを踏まえて湘南対神戸の事例も「テクニカル上問題はなかったと思いますが、東京対柏の方が推奨しているプロトコルに則った。チェックが入れば、スクリーンや中継映像にも出るので、最終的に『手に当たったから得点ではなかったんだ』と共有した方がより納得感が生まれると思う」と述べている。

競技規則を照らし合わせていくと、ハンドというジャッジは避けられなかった。しかし17位・湘南と18位・神戸という苦しい時期を過ごす者同士の明暗が最後の最後ではっきりと分かれてしまっただけに、感情も入り混じる”難しいジャッジ”となってしまった。

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