成長か、恩返しか。徳島ヴォルティス対浦和レッズの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

徳島ヴォルティス 対 浦和レッズ の見どころ

残留圏ギリギリの16位に踏みとどまる徳島ヴォルティスと夏の大型補強で上位進出を目指す浦和レッズが顔を合わせる。

浦和のリカルド・ロドリゲス監督にとっては今季2度目の古巣対戦となるが、4年間指揮を執り、多くの歓喜を味わってきた鳴門大塚のスタジアムに戻るのは初めてのこと。その意味でも注目を集める一戦となる。

昨季までの指揮官を迎え撃つ立場となる徳島はここまで6勝5分13敗の勝点23と決して悪くないは数字を残している。中断明けも前節・鹿島アントラーズ戦は0－3で落としたが、前々節にホームで戦ったガンバ大阪戦は2－1で勝利。順位の近い相手からしっかりと勝点3をもぎ取った。

ここからより順位を上げ、残留争いから抜け出していくために期待がかかるのがこの夏に加わったFW一美和成だ。東京五輪世代である万能型のストライカーが攻撃の中心であるMF渡井理己やチーム得点王のFW宮代大聖と連携を深めることができれば、攻撃力アップが見込める。

チームとしてボールを持つ時間が長い一方でそれをゴール前でのチャンスや得点に結び付けられていない課題が残る中、前線で起点となれる一美が軸となれれば攻撃の幅が広がり、時間が長くなるだろう。今節でのホームデビューが予想される背番号17に注目だ。

対して浦和は新加入選手の融合が上手く進んでいる印象だ。柏レイソルから電撃加入したMF江坂任がトップ下の位置で早くも存在感を示していれば、Jリーグ復帰を果たしたDF酒井宏樹と水戸ホーリーホックから引き抜いたMF平野佑一も前節・サガン鳥栖戦で先発に名を連ねさすがのパフォーマンスを発揮していた。終盤にピッチに立ったDFアレクサンダー・ショルツを含め、新戦力がチームをワンステージ上へ引き上げてくれる期待が漂っている。

もちろん既存戦力も安定したプレーを見せている。前半戦に躍動したMF小泉佳穂とFWキャスパー・ユンカーの負傷は痛いが、この2試合FW起用されているMF明本考浩が2試合連続ゴール中と好調を維持すれば、MF伊藤敦樹やDF西大伍も安定感を見せている。積み上げてきたベースと新しいエッセンスを掛け合わせ、4月の前回対戦以上の差を見せつけたい。

3位・鹿島アントラーズとは勝点3差でAFCチャンピオンズリーグの出場権は射程圏内。浦和は、指揮官の思い出の地で充実の内容を披露し6月以来の連勝を目指す。