京都サンガU-18から2012年にトップチームへと昇格した原川力だが、2年間なかなか出番に恵まれず、2014シーズンに愛媛FCへとレンタル移籍をすることになった。しかし、そこで32試合の出場を果たすと、実戦経験を積んだことでブレイク。2015シーズンは京都サンガへと戻り主力としてプレーし、それまでの活躍が認められ、2016年には川崎フロンターレへと加入した。
だが、再び原川に試練が待ち受ける。ビッグクラブのボランチは激戦区のポジション。熾烈なポジション争いの末、定位置をつかむことはできず、わずか4試合の出場に留まった。
一方、クラブでの立ち位置とは対照的に年代別日本代表ではリオデジャネイロ五輪出場を目指すチームの立ち上げ時からメンバーに名前を連ね、主軸としてプレー。年明けに行われた五輪への出場権を懸けて戦ったAFCU-22アジアカップ2013では、準決勝のイラク戦で後半アディショナルタイムに決勝点をマークするなど、ピッチで違いを示した。そして7月の本大会のメンバーにも選ばれ、日の丸を背負い世界と戦った。
その後、2017年にサガン鳥栖に加わるとすぐにレギュラーに定着。移籍初年度から背番号4を付け、その年の開幕戦でいきなり得意の直接FKを突き刺した。近年は毎年のように残留争いを強いられるチームを正確無比な右足で救っている。今季からはステップアップを目指してセレッソ大阪に移籍を決断。新天地でも右足が猛威を振るう。
プレースタイル
精度の高いキックと展開力に優れたボランチ。機を見て前線に飛び出し、ゴール前で仕事をこなす嗅覚にも優れている。
そして最大の武器は精密機械のようなプレースキック。ゴール前30ｍ前後で得たFKは角度を選ばず射程圏内で相手GKの逆を突き、ニアへもファーへも豪快にネットを揺らす。もちろん合わせるキックも一級品。サイドからのFKやCKでは球種やスピードを変え、状況に応じた鋭いでボールでゴールを演出する。
動画：プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
原川力／Riki HARAKAWA
1993年8月18日生まれ 175㎝・72kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2012 | 京都サンガ | 3試合・0得点 |
| 2013 | 京都サンガ | 7試合・0得点 |
| 2014 | 愛媛FC | 32試合・1得点 |
| 2014 | J－22 | 1試合・0得点 |
| 2015 | 京都サンガ | 29試合・0得点 |
| 2016 | 川崎フロンターレ | 4試合・0得点 |
| 2017 | サガン鳥栖 | 33試合・7得点 |
| 2018 | サガン鳥栖 | 29試合・2得点 |
| 2019 | サガン鳥栖 | 31試合・４得点 |
| 2020 | サガン鳥栖 | 28試合・3得点 |
| 2021 | セレッソ大阪 | 26試合・2得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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