ケニアのナイロビで生まれ、オーストラリアのメルボルンで育ったDFトーマス・デンは、オーストラリアのプロサッカーリーグであるAリーグのメルボルン・ビクトリーのユースチームに加入し、18歳でプロ契約を結んだ。
ルーキーイヤーにプロデビューを果たすと、翌シーズンにはオランダのPSVアイントホーフェンのリザーブチームにレンタル移籍。1年という短い期間ではあったが元オランダ代表のルート・ファン・ニステルローイ氏の指導を受け、多くの経験を積んだ。その後はメルボルン・ビクトリーに戻り、3シーズンを過ごす。復帰1年目の2017-18シーズンにいきなりAリーグで優勝を飾り、2018-19シーズンには元日本代表のMF本田圭佑とともにプレーした。
また、生まれ故郷のケニアと育ったオーストラリアの2つの国籍を持っているトーマス・デンだが、国際舞台ではオーストラリア代表を選択。U-20オーストラリア代表やU-23オーストラリア代表としてのプレー経験が豊富で、AFCU-23選手権2020では主将を務め、東京五輪の出場権を獲得した。
A代表招集歴も持つ期待のCBは、2019年からJリーグの名門・浦和レッズに加入。シーズン中盤には最終ラインの要としてピッチに立ち高い身体能力を生かした守備を披露した。日本のサッカーに順応した中で迎える2年目はさらなる飛躍を目指す。
プレースタイル
アフリカにルーツを持っているだけあって、身のこなしはバネのようにしなやかで、ボールに対しても最後の最後でグッと足が伸びてくる。それ以外にもスピード勝負で劣ることは珍しく、球際やルーズボールの攻防でもリーチの長さを生かしてことごとくマイボールにする。
もちろん、182㎝の身長に超人的な跳躍力を加えた空中戦でも強さを発揮。攻撃面でも類まれな能力は相手の脅威となり、セットプレーの際には要注意人物である。
動画：プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
トーマス・デン／THOMAS DENG
1997年3月20日生まれ 182㎝・73kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-2015 | メルボルン・ビクトリー | 0試合・0得点 |
| 2015-2016 | メルボルン・ビクトリー | 13試合・0得点 |
| 2016-2017 | PSVⅡ | 5試合・0得点 |
| 2017-2018 | メルボルン・ビクトリー | 3試合・0得点 |
| 2018-2019 | メルボルン・ビクトリー | 26試合・1得点 |
| 2019-2020 | メルボルン・ビクトリー | 6試合・0得点 |
| 2020 | 浦和レッズ | 19試合・1得点 |
| 2021 | 浦和レッズ | 2試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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