4位に終わった東京五輪を「1番悔しい結果だった」と振り返り、「スペイン、メキシコは強かったのでそこに勝てるだけの実力を付けないといけないと思いました」とさらなる成長を自身に課したMF相馬勇紀。ただ、その中でも激闘の2週間で手ごたえを感じたことも多いにあったようだ。
「仕掛ける部分とスピードは通用しました。特に縦に仕掛けることは『絶対に行けば抜ける』くらいで通用したかなと思うし、1試合1試合成長していると実感しながらやれたと思います」
その上で参考になったのがフランスの名門・マルセイユでレギュラーを張り、世界トップレベルを経験してきた酒井宏樹の言葉であった。
「酒井選手から聞いたネイマールと対峙したときの話は印象的でしたね。具体的に言うと、ネイマールは脇の下のところから潜り込んでくるので、そうするとファウルでしか止められないと。まさにその話を聞いて結果に結びついたのが(グループステージ第2戦の)メキシコ戦でPKを取った場面。あのPKは酒井選手の話があったからこそだと思います」
その意識は舞台がJリーグに移っても持ち続けており、いまはプレーを改造中。「まだ完全に習得は出来ていないですけど」と言いながらも、チャレンジを続けている。
「今まではクロスを上げるために縦に長めに流して相手の足を外してクロスを上げることが多かったですけど、その話を聞いてからはボールタッチを細かくしてドリブルのコース取りを斜めにしていこうとトライしています」
東京五輪後、すでにリーグ戦2試合に出場しているが、両試合ともチームは0-2で敗戦。結果に結び付けられていない。そんなタイミングで迎える今節・湘南戦との一戦はGK谷晃生との“東京五輪対決”にも注目が集まる。
「大会を通しても晃生のシュートストップは凄いと思ったし、ピンチを救ってくれた場面はたくさんありました。だから、この試合でもゴールを割ることは簡単ではないと思いますが、しっかり点を取って勝ちたいと思います」
“世界”を知り、見据える視線を高くしたドリブラーの進化した姿に期待したい。
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