2週連続で”首位”に挑む。ヴァンフォーレ甲府対アルビレックス新潟の見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

ヴァンフォーレ甲府 対 アルビレックス新潟 見どころ

6戦無敗で好調な甲府と首位に再浮上した新潟がJITリサイクルインクスタジアムで激突する。

甲府は、上位勢との戦いが続いている。スコアレスドローで勝点1を持ち帰った前節は、後半京都サンガF.C.に押し込まれる時間が続いたものの、4試合連続のクリーンシート。状況に応じてハイプレスとリトリートを使い分けて相手の攻撃をシャットアウトし、リーグ2番目に少ない12失点と守備の安定感が光っている。

対人の強さを兼ね備えているDF浦上仁騎、DFメンデスの両ストッパーをMF新井涼平が3バックの中央で統率し、そう簡単に崩されない[5-4-1]の堅守を構築。ただ決して守備ブロックを構えるだけでなく、ビルドアップに対しては状況に応じてハイプレスを仕掛けるだけに、新潟の攻撃を封じる上でもカギを握るだろう。

もう一つポイントとなるのは、セットプレーだ。攻撃面では、全21得点中11得点が生まれている反面、守備では、12失点中7失点を喫している。ただ接戦になることが予想される中でセットプレーは効果的に生かしたいポイント。ワンチャンスを仕留めるためにもキッカーを務めるMF野津田岳人の左足には、古巣撃破を成し遂げる上で期待も大きい。

新潟も上位との直接対決が続いている。前々節に京都に敗れたことで開幕から守ってきた首位の座を明け渡したが、前節は勝ち点で並んでいたFC琉球との直接対決を制して首位に再浮上。再びこの定位置を死守していくためにも上位対決のラストゲームを勝利で締めくくりたい。

また前節は、一つ壁も乗り越えた。ここ3試合相手に先行されるゲームが続いているが、第14節、第15節といずれも逆境をはね返せずに初の連敗。前節も同じような展開を強いられたが、MF高木善朗、FW谷口海斗のゴールで初の逆転勝利を飾り、”負けパターン”を克服した。4試合ぶりに複数得点と得点力にも改善の兆しが見えているだけに今節も継続したいポイントだ。

どんな相手にもボールを保持し、ゲームを支配していけるだけの完成度の高いサッカーを展開しているが、今節もやはり崩し切れるかが勝敗を左右するだろう。特に押し込まれた時には、[5-4-1]でコンパクトな守備を構えてくる甲府の守備を打ち崩せるかが最大のポイント。そのためにも個人で局面を打開できるMF本間至恩には期待も大きい。5試合ぶりのゴールで再びチームを上昇気流に乗せられるか。その命運は、エースの働きぶりにかかっている。

上位追走を目指す甲府と後続の勢いを断ち切りたい新潟。ここ3年間は、甲府が2勝4分と新潟に無敗。今年はどんな結末が待っているか注目の好カードだ。