エラーコード %{errorCode}

明治安田J1リーグ

【金J特集】川崎フロンターレよ、覚悟はできているか。横浜F・マリノスは堂々と乗り込む | Jリーグ

藤井雅彦
【金J特集】川崎フロンターレよ、覚悟はできているか。横浜F・マリノスは堂々と乗り込む | JリーグDAZN
【国内サッカー・ニュース】いよいよ開幕する2021年のJリーグ。DAZN NEWSは「DAZN Jリーグ推進委員会」の金J特別連動企画として、その開幕戦を戦う昨季のJ1王者・川崎フロンターレと、一昨季のJ1王者・横浜F・マリノスのストリーコラムをそれぞれのクラブを長らく追いかける記者に綴ってもらった。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

茫然自失の2013年。文字通りの完全勝利を収めた2019年

イギリス発祥と言われる『ダービー』の定義が同じ地域に本拠地を持つチーム同士の対戦だとするならば、横浜F・マリノスと川崎フロンターレの一戦は厳密に言えばダービーではない。都市の定義を都道府県まで広げた時に、ほかにも対象クラブが存在するのだから、なおさらである。

『オリジナル10』としてJリーグ開幕時から名を連ねる横浜FMは、アマチュア時代の日産自動車サッカー部から名門として日本のサッカー界を牽引してきた。それは川崎Fがどれだけタイトルを勝ち獲ろうとも追いつけない次元の話だ。

一方で成績だけを切り取った時に、近年は川崎Fの勢いに押され気味なのも事実だ。川崎Fが初めてJリーグを制した2017年から昨年までに3度の優勝を飾っているのに対して、横浜FMは2019年の1度のみ。それも2004年以来、15年ぶりに手にしたリーグ優勝だった。

もっとも、久々の戴冠にそれだけの年月を必要とした理由の一端を担っているのは、皮肉なことに川崎Fである。

忘れもしない2013年の最終節、横浜FMは優勝をかけた大一番を等々力競技場で戦った。直前にホームで戦った新潟戦に敗れて優勝を持ち越していた経緯もあり、モチベーションはまさに最高潮。アウェイゴール裏にはファン・サポーターが所狭しとばかりに詰めかけ、ウォーミングアップ時から声量MAXで声援を送った。

しかし結果は無情にも0-1の敗戦。他会場で勝利した広島に逆転優勝を許した。試合終了のホイッスルと同時にキャプテンを務めていた中村俊輔(現・横浜FC)はグラウンドに突っ伏したまま動けなくなった。頭を抱え、泣き崩れる背番号25の姿は今でもまぶたの裏に焼きついて離れない。

茫然自失か、あるいは虚無感か。今でも最適な形容を見つけることができずにいる。ミックスゾーンを俯きながら歩く選手たちの表情が忘れられない。悲願のリーグ優勝は目前に迫りながらも掌からこぼれ落ち、歓喜を迎えるはずの舞台は悪夢として記憶に深く刻まれた。

悔しさを部分的に払しょくしたのは、まだ記憶に新しい2019年の第33節だった。この試合に勝利すれば他会場の結果次第では優勝が決まる可能性のある一戦で、横浜FMは4-1で川崎Fを撃破。優勝こそ最終節に持ち越したものの、自慢の攻撃力が爆発しての快勝は前祝いとして十分すぎるインパクトがあった。

それは今年で4年目を迎えるアンジェ・ポステコグルー監督の『アタッキングフットボール』がひとつの完成形を見た瞬間でもあった。それまでは堅守を前面に押し出して勝利していたが、この日は正面から打ち合いを演じた末に相手を上回った。トリコロールが文字通りの完全勝利を収めた一戦だったというわけだ。

感情論は最高のスパイス。借りは早めに返す

2021_02_25_Jleague_marinos

単純な勝敗以外でも、主力選手の行き来が話題をさらった時期がある。それに関して言えば、もしかしたら当事者の選手以上に意識するのがファン・サポーターで、禁断の果実であることを彼らは知っている。だから必然的にブーイングの回数が増え、音量が大きくなるのも仕方ない。

そして不思議なことにホームで迎え撃つよりもアウェイに乗り込んで戦った時に「負けたくない」という感情が大きくなる。わざわざ敵陣に乗り込んでおきながら一敗地に塗れようものなら、次の対戦まで大きな顔はできない。だからこそ勝たなければいけない一戦なのだ。

ダービー以外で、これだけ負けたくないと思う相手はおそらく川崎Fしかいない。感情論は時としてエンターテインメントにおける最高のスパイスになることを、我々は本能的に理解しているのかもしれない。

昨季はアウェイだけでなくホームでも敗れて2戦2敗の“ダブル”を食らった。借りたものは早めに返したほうがいいのは誰もが知っている。ならば開幕戦で対戦できるのはこれ以上ない機会だろう。

チャンピオンチームに敬意を表しつつも、胸を借りるという表現を使うつもりは毛頭ない。むしろ覚悟してもらおうではないか。

文・藤井雅彦

1983年、神奈川県生まれ。日本ジャーナリスト専門学校卒業後、2006年からサッカー専門新聞『EL GOLAZO』の横浜F・マリノス担当を務め、現在はwebマガジン『ザ・ヨコハマ・エクスプレス』の責任編集としてチームに密着し続けている。著書に『横浜F・マリノス 変革のトリコロール秘史』、書籍の執筆・構成に『中村俊輔式 サッカー観戦術』、『サッカー・J2論』(すべてワニブックス)がある。

横浜F・マリノスの試合日程

日時対戦カードスタジアム配信・放送予定
12月26日(金)18:00川崎フロンターレ A等々力DAZN
23月7日(日)13:00サンフレッチェ広島 H日産スDAZN
33月10日(水)18:00アビスパ福岡 AベススタDAZN
43月14日(日)13:00浦和レッズ H日産スDAZN
53月17日(水)19:00徳島ヴォルティス HニッパツDAZN
63月21日(日)14:00ガンバ大阪 AパナスタDAZN
74月3日(土)13:00湘南ベルマーレ H日産スDAZN
84月6日(火)19:00セレッソ大阪 H日産スDAZN
94月11日(日)14:00ベガルタ仙台 AユアスタDAZN
104月16日(金)19:00北海道コンサドーレ札幌 A札幌ドDAZN
114月24日(土)14:00横浜FC H日産スDAZN
125月1日(土)14:00FC東京 A味スタDAZN
135月9日(日)13:00ヴィッセル神戸 H日産スDAZN
145月15日(土)15:00鹿島アントラーズ AカシマDAZN
155月22日(土)17:00柏レイソル H日産スDAZN
165月26日(水)19:00大分トリニータ A昭和電ドDAZN
175月30日(日)13:00清水エスパルス H日産スDAZN
186月19日(土)17:00名古屋グランパス A豊田スDAZN
196月23日(水)19:00サガン鳥栖 HニッパツDAZN
206月27日(日)18:00徳島ヴォルティス A鳴門大塚DAZN
217月3日(土)19:00柏レイソル A三協F柏DAZN
227月10日(土)18:00アビスパ福岡 HニッパツDAZN
238月9日(月・祝)18:00清水エスパルス AアイスタDAZN
248月13日(金)19:00大分トリニータ HニッパツDAZN
258月21日(土)18:00ベガルタ仙台 HニッパツDAZN
268月25日(水)19:00サガン鳥栖 A駅スタDAZN
278月28日(土)19:00鹿島アントラーズ H日産スDAZN
289月11日(土)or
9月12日(日)
サンフレッチェ広島 AEスタDAZN
299月18日(土)or
9月19日(日)or
9月20日(月・祝)
名古屋グランパス HニッパツDAZN
309月25日(土)or
9月26日(日)
横浜FC AニッパツDAZN
3110月1日(金)湘南ベルマーレ AレモンSDAZN
3210月16日(土)or
10月17日(日)
北海道コンサドーレ札幌 H日産スDAZN
3310月23日(土)or
10月24日(日)
セレッソ大阪 AヨドコウDAZN
34未定FC東京 H未定DAZN
35未定ガンバ大阪 H未定DAZN
3611月20日(土)浦和レッズ A埼玉DAZN
3711月27日(土)ヴィッセル神戸 AノエスタDAZN
3812月4日(土)川崎フロンターレ H日産スDAZN

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?

2021Jリーグ関連ページ

2021 Jリーグ  ( 日程・結果 |  総合 J1 |  J2  |  J3

J1