2019年夏からチームを率いているマルコ・ローゼ監督の下、激しいプレスや攻守の素早い切り替えを基盤に、インテンシティーの高いサッカーを展開しているボルシア・メンヘングラッドバッハ。そのチームで主軸を担っているMFがデニス・ザカリアだ。
DRコンゴ人の父親と南スーダン人の母親を持ち、スイスで生まれ育ったザカリアは14年10月、17歳の時にセルヴェッテ（当時2部）でプロキャリアをスタート。そこでのプレー機会は限られたが、15年夏にポテンシャルを買われる形で名門ヤングボーイズにステップアップ。ここでメキメキと頭角を現し、19歳でEURO2016のメンバーに選出された。
移籍金1200万ユーロでボルシアMGに移籍したのは17年夏。以降、自身初の国外挑戦でも成長スピードを緩めなかったMFはディーター・ヘキンク前監督とローゼ現監督に重用され、“フォーレンエルフ”（仔馬のイレブン。チームの愛称）に欠かせぬ存在になった。
20年1月の移籍市場を控えたタイミングで、リヴァプールやアーセナル、マンチェスター・U行きの噂が浮上したように、いまや「ブンデスリーガ屈指のボックス・トゥ・ボックス」との呼び声もあるザカリアには多くのクラブが関心を寄せている。
プレースタイル
本人がロールモデルと公言してはばからないポール・ポグバ同様に、高度なフィジカルとテクニックを併せ持つ。球際の競り合いで後手に回ることは少なく、奪ったボールはシンプルに味方へ供給。そして、パス＆ゴーで一気に相手ゴール前まで顔を出し、決定的な仕事をやってのける。非凡なダイナミズムも特筆に値するが、一つひとつのプレー精度にはなお改善の余地がある。アグレッシブに過ぎるがゆえのカードの多さも課題か。
ゴール動画
プロフィール・経歴
デニス・ザカリア／Denis Zakaria
1996年11月20日生まれ 190cm・80kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-15 | セルヴェッテ | 6試合・2得点 |
| 2015-16 | ヤングボーイズ | 27試合・1得点 |
| 2016-17 | ヤングボーイズ | 23試合・1得点 |
| 2017-18 | ボルシアMG | 30試合・2得点 |
| 2018-19 | ボルシアMG | 31試合・4得点 |
| 2019-20 | ボルシアMG | 23試合・2得点 |
| 2019-20 | ボルシアMG | 16試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年3月18日現在）
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