レアル・マドリードのMFルカ・モドリッチは、36歳と3カ月でキャリア最盛期のような輝きを見せている。スペイン『マルカ』がその驚異的な活躍についてレポートしている。
7日のチャンピオンズリーグ・インテル戦でフル出場を果たし、レアル・マドリードの中盤を牽引するパフォーマンスを披露したモドリッチ。彼の魔法、MFカゼミーロのゲームコントロールとフィジカル、その2選手の特徴を混ぜ合わせたMFトニ・クロースから構成される中盤は、同チームのエンジンといっても過言ではない。
そして『マルカ』は、モドリッチが「すでにレアル・マドリードの伝説であり、おそらく、これまで白いユニフォームを着てきた中でも最高のMF」であるとの見解を示す。その理由は、チャンピオンズリーグを4回制覇するなどのこれまでの貢献のほか、いつまでも全盛期のような活躍を見せ続けていることにある。
同紙によれば、モドリッチのような年齢までプレーしたレアル・マドリードの選手は数えるほどしかいない。一人目はバスク出身のホセ・マリア・ペーニャ氏で、同氏は1926年にレアル・マドリードに加わると、36歳となった1932年までプレー。しかし1931-32シーズンは4試合しかプレーしなかった。
二人目は同じくバスク出身のイピーニャ氏で、市民戦争後にレアル・マドリーに入団して1949年に引退。スパイクを脱いだときには36歳と6カ月12日で、すでにレギュラーの座を失っていた。そして三人目は、レアル・マドリード史上最高の監督とされるミゲル・ムニョス氏(監督としては14タイトルを獲得。ちなみにジネディーヌ・ジダン監督は11タイトル)。選手として最後にプレーしたのは1958年3月16日で、36歳と1カ月のことだった。ムニョス氏もすでに、絶対的選手ではなくなっていた。
さらに四人目に挙げられるのは、そのムニョス氏のもとでデビューを果たしたピッリ氏。6回目のチャンピオンズカップ優勝を果たしたジェ=ジェのチームの中心選手は、35歳と2カ月19日で引退を決意。彼は最後までレギュラーだったが36歳まではプレーせず、なおかつキャリア晩年は中盤というよりリベロ的な役割を務めていた。なお中盤の選手でなければ、ストライカーのフェレンツ・プシュカシュ氏がクラブ記録となる39歳36日まで、アタッカーのアルフレド・ディ・ステファノ氏が37歳328日までプレーしている。
そして時は流れて現在、36歳3カ月のモドリッチはそうした過去の中盤のレジェンドたちを上回る勢いでレアル・マドリードを牽引している。クロアチア代表MFはインテル戦後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューで、年齢という概念をもう意識していないことを強調していた。
「調子はかなり良いよ。年齢は気にしなくていいと思う。目を向けなければいけないのはピッチ上で成し遂げていることだし、年齢は大切な要素ではなくなってきている。選手のキャリアはどんどん伸びているんだからね。調子はかなり良い。自分が30歳以下みたいに感じているんだ」
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