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【トッテナム対マンチェスター・ユナイテッド展望】モウリーニョに告ぐ「籠城せずに攻めろ!」| 粕谷秀樹のNOT忖度 | プレミアリーグ

【トッテナム対マンチェスター・ユナイテッド展望】モウリーニョに告ぐ「籠城せずに攻めろ!」| 粕谷秀樹のNOT忖度 | プレミアリーグ(C)Getty Images
【プレビュー】4月12日0時30分キックオフの第31節トッテナム対マンチェスター・Uの展望だ。CL出場権を狙う6位スパーズは、アウェーでも積極的な振る舞いで3ポイントを目指さなければならない。

モウリーニョ体制は風前の灯火

中6日と中2日。疲労が蓄積している最終盤で、トッテナムは日程的なアドバンテージを得た。しかもマンチェスター・ユナイテッドは、ヨーロッパリーグ準決勝第1戦を、アウェーのグラナダで闘っている。前節のニューカッスル戦終了後、トッテナムには休養と戦術確認に充てる時間が設けられた。

肉体的にはどちらが有利か、改めていうまでもない。

だが、トッテナムに不穏な空気が流れていることは周知の事実である。キャプテンのウーゴ・ロリスが「ギクシャクしている」とメディアに漏らし、ジョゼ・モウリーニョ監督の不満も内向きだ。選手を名指しし、スケープゴートにするケースも少なくない。

「メディカルスタッフのエヴァ・カルネイロと対立してチェルシーを追われたとき、ポール・ポグバと一触即発になってユナイテッドを解雇されたときと同じ状況だ」

イングランドでは多くのメディアが、モウリーニョ体制は風前の灯火と捉えている。エースのハリー・ケインが「監督のもとに一致団結している」と火消しにかかっても、近ごろのトッテナムが精彩を欠いていることは、だれの目にも明らかだ。

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とはいえ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得の可能性は残っている。4位ウェストハムとはわずか3ポイント差、5位チェルシーとは2ポイント差の6位。今節の結果次第では4位浮上も可能であり、シーズンオフのスケジュールを立てるにはまだ早い。ましてライバルより、試合消化数が1つ少ない。

しかもウェストハムは中盤の軸であるデクラン・ライスが膝を痛め、4週間ほど欠場する。チェルシーはベスト4進出が見えてきたCLとの両立を強いられる。

一方、トッテナムは主力の離脱者が見当たらず、残されたターゲットはCL出場権と4月30日に予定されているリーグカップ決勝(対マンチェスター・シティ)だ。モウリーニョ監督の経験値をもってすれば、戦力のやり繰りはそれほど難しくない。

そしてモウリーニョ監督が3ポイント獲得をより強く意識できるかが、彼とトッテナムの運命を左右する。

「強みをもっと生かすべきだ」

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追う立場の彼らが、引分けで良しというわけにはいかない。ユナイテッド戦はアウェーといっても、リスクを冒して前がかりになる時間帯が必ず訪れる。ケインとソン・フンミンでカウンターが完結できるとしても、もう1~2人は攻撃に絡むべきだ。ルーカス・モウラも、「攻撃力は世界でもトップクラス。われわれの強みをもっと生かすべきだ」と語っている。

また、最終ラインを必要以上に下げてはいけない。最も警戒すべきブルーノ・フェルナンデスをピエール=エミール・ホイビュアが牽制していたとしても、最終ラインが背後を恐れてポジションを下げるとバイタルを使われる。

B・フェルナンデスは空いたスペースを即座に関知し、マーカス・ラッシュフォードやポグバを巧みに使う。ここにルーク・ショー、メイソン・グリーンウッドも吸い寄せられてくるのだから、消極的な対応では失点を避けられないだろう。

冒頭で触れたように、トッテナムは日程的に大きなアドバンテージを得ている。L・モウラの証言——攻撃力は世界水準もうなずける。ここにCL出場権のために必要な3ポイントという条件を加えれば、積極的に振る舞うことがユナイテッド戦で勝利を収める有効なプランではないだろうか。

モウリーニョ監督が堅守速攻で現在の地位を成したとはいえ、組織的な守りだけでは、カウンターだけでは成功を収められないほど、近代フットボールは日進月歩している。

ケイン、ソン・フンミン、L・モウラ、エリック・ラメラ、デリ・アリ、ギャレス・ベイル……。対戦相手がうらやむに違いない攻撃陣を、いまこそ活用すべきだ。籠城は1ポイント獲得できるかもしれないが、3ポイントを奪える手段ではない。

あえて繰り返そう。トッテナムは追う立場である。攻撃より守備に重点を置くのなら、奇跡が起きたとしてもCL出場権は手にできない。

モウリーニョに告ぐ。

「攻めろ!」

文・粕谷秀樹

1994年、日本スポーツ企画出版社刊の『ワールドサッカーダイジェスト』編集長に就任。その後、同社の編集局次長を務め、01年に独立。以降、プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、情報番組、さらに月平均15本のコラムでも、エッジの利いた発信を続ける。東京・下北沢生まれ。

プレミアリーグ第31節

開催日キックオフ
(日本時間)
試合
4/10(土)4:00フラム vs ウォルヴァーハンプトン
4/10(土)20:30マンチェスター・シティ vs リーズ
4/10(土)23:00リヴァプール vs アストンヴィラ
4/11(日)1:30クリスタルパレス vs チェルシー
4/11(日)20:00バーンリー vs ニューカッスル
4/11(日)22:05ウェストハム vs レスター
4/12(月)0:30トッテナム vs マンチェスター・U
4/12(月)3:00シェフィールド・U vs アーセナル
4/13(火)2:00ウェストブロム vs サウサンプトン
4/13(火)4:15ブライトン vs エヴァートン

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