試合の概要
日本時間16日0:15キックオフ予定のギリシャ・スーパーリーグ第22節。下馬評が高いPAOKは2017年1月8日以降、ヤニナに一度も敗れていない。今シーズン第9節のホームゲームでは終了間際のゴールで2-1の逆転勝利。ヤニナ戦での連勝を「6」まで伸ばしている。
なお、この一戦は中立地開催。大雨の影響により、ヤニナの本拠地スタディオ・ゾシマデスが使用不可のため、アトロミトスのホームであるペリステリ・スタジアムが舞台となる。
ヤニナ(10位 勝ち点46|5勝6分10敗|20得点24失点)
昨年12月6日のラミア戦(11節 | 2-0)を最後に、スタディオ・ゾシマデスで5戦未勝利と苦しんでいる。ホームでの直近3試合は一度もネットを揺らせていない状況だ。
その意味で、今回の中立地開催は渡りに船かもしれない。なにしろ本拠地以外では2連勝中と結果が出ている。
19節のAEK戦で8試合ぶりの白星を掴むと、前節はパネトリコスに2-1の逆転勝利。直近7試合の失点はわずかに「4」と、ホームとアウェーを問わずに堅守が光る。6連敗中と大の苦手にしているPAOKとのゲームでも粘り強い守備が生命線になりそうだ。
PAOKとの相性や戦力差を考えれば、勝ち点1でも御の字だろう。90分を通して守備の集中を切らさず、格上のAEKを沈めたカウンターから活路を切り開きたい。
注目選手:ユーリ・ロディギン
EURO 2016参戦歴(試合出場はなし)やUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場経験を持つ元ロシア代表のGK。
昨年8月に母国のアルセナル・トゥタを退団し、浪人生活に突入。1月20日にヤニナと半年契約(1年の延長オプション付き)にサインすると、新天地デビューのAEK戦でいきなりクリーンシートを記録した。
予想フォーメーション(4-4-2)
- GK:ロディギン
- DF:サリアカス、パンテラキス、カルガス、ペールスマン
- MF:カルタリス、カストロ、J・ドミンゲス、ナウメツ
- FW:レオ、パムリディス
PAOK(3位 勝ち点40|11勝7分3敗|39得点20失点)
5-2の大勝を飾ったギリシャカップのラミア戦から中4日のゲームに臨む。膝の怪我で離脱中のアルバニア代表CBエネア・ミハイを除き、すべての主力がプレー可能な状況にあり、1月にチェルシーから加入したDFアブドゥル・ラーマン・ババも初めて遠征メンバー入りした。
14日の試合でドローに終わった2位アリス(勝ち点43)に並ぶチャンスが到来しているPAOKは、序盤から主導権を握って試合を優位に運ぼうとするはず。早い時間帯で相手の堅守を突き崩せば、ただでさえ相性が良いという精神的なアドバンテージはさらに大きくなるだろう。
不安材料を挙げれば、前節のアポロン戦、そしてラミア戦でも2失点している守備だ。
もっとも、その問題を百も承知のパブロ・ガルシア監督はここ数日、トレーニングでディフェンスや戦術の確認に重きを置いていたという。得点力に難を抱えるヤニナを相手に付け入る隙を与えず、練習の成果を見せることができるか。
UCL出場権の獲得(2位以内)を狙うPAOKにとっては、ドローで満足できる一戦ではない。勝利への貪欲な姿勢が求められる。
注目選手: 香川真司
前節のアポロン戦で先制点のエジプト代表MFアムル・ワルダ、ラミア戦で2ゴールを挙げたギリシャ代表のFWクリストス・ツォリスと、2列目に並ぶアタッカーが軒並み好調を維持していることもあり、後半17分から出場した前節アポロン戦に続いてのベンチスタートになるか。
新天地デビューとなったアポロン戦では頻繁にボールに絡み、相手守備陣の頭上を抜くループパスで好機を演出。ブランクを感じさせない溌剌としたプレーを見せた。
堅守のヤニナからゴールを奪えれば、このサムライへの期待や評価はますます高まるはずだ。
予想フォーメーション(4-4-2)
- GK:Z・ジヴコヴィッチ
- DF:ヴィエイリーニャ、ヴァレラ、インガソン、ペレイラ(ババ)
- MF:シュワプ、エル・カドゥリ、ムルグ(香川)、ワルダ、ツォリス
- FW:クルメンチク
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年2月16日(火)日本時間0:15
- 実況:福田浩大
- 会場:ペリステリ・スタジアム
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