グループステージ唯一の3連勝を飾った日本と1勝1分1敗で勝ち抜けてきたニュージーランドがベスト4を懸けて対戦。PK戦まで突入する大熱戦となった。
前半は日本がボールを持つ時間が長かった。[5-3-2]の布陣で構えてきたニュージーランドに対しボールを動かしながら攻略法を探った。ファーストチャンスは10分。MF遠藤航のドリブルから最後はMF堂安律が左足で狙う。さらにこのシュートで獲得したCKからビッグチャンス。MF久保建英と堂安のショートコーナーからFW林大地の高速クロスに大外で遠藤が合わせるもフリーで放ったシュートはガラ空きのゴールを捉えることは出来なかった。
その後も押し気味にゲームを進めるのは日本であったが、ニュージーランドの集中力は切れず粘り強い対応にあう。また、ニュージーランドは決して守備一辺倒ではなく、奪えばボールをつなぐ姿勢を見せ、チャンスと見ればカウンターに出ていく気配を漂わせた。そして35分には前半唯一の決定機を作りだす。ゴール前でパスをつなぎエースのFWクリス・ウッドがシュートを狙うも枠を外れた。
スコアレスのまま迎えた後半も同じ構図で進むかと思われたが、ニュージーランドがペースを握る時間帯が多くなった。主将で最終ラインの要であったDFウィンストン・リードを負傷交代で欠くもシステムを中盤がダイヤモンド型の[4-4-2]に変え、立ち位置のズレを生かしボールを持つ時間を増やしていった。しかし、ゴール前まで運ぶシーンは前半よりも多くなったが、相手を脅かすシーンまでは至らず、一進一退の攻防が続いた。
日本に再び流れが寄ってきたのは70分辺りから。FW上田綺世とDF中山雄太を投入し、攻撃を活性化させる。それでも左サイドハーフにポジションを上げていたDF旗手怜央のヘディングシュートは枠を越え、堂安のクロスから上田がダイレクトで合わせたシュートはGK正面を突き、ゴールの遠い時間が続いた。
互いにゴールを奪うことが出来ずに突入した延長戦も手に汗握る展開が続く。日本は延長前半の頭からMF三笘薫とMF板倉滉を入れ、後半頭からMF三好康児を投入し、次々と攻撃的なカードを切っていった。しかし、消耗戦の様相を呈していった一戦は120分を戦っても決着は着かずPK戦にまでもつれ込んだ。
先攻のニュージーランドは1人目のクリス・ウッドが確実に決めれば、後攻の日本も上田が冷静に沈める。そしてニュージーランドの2本目をGK谷晃生がストップ。その直後に2人目の板倉がGKの逆を突き、日本が優位に立った。さらに3人目が右上に外したニュージーランドに対し、日本は3人目のDF中山雄太と4人目のDF吉田麻也が成功。激闘を制した日本がベスト4進出を決めた。
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