好調アーセナルを支える新戦力「彼らが加わったおかげで攻撃も全体的に成り立つ」｜ PREMIER LEAGUE FREAKS

アーセナルがV字回復を果たした。開幕3連敗の悪夢を乗り越え、プレミアリーグで8戦無敗（6勝2分）。気づけば、首位チェルシーと勝点6差の5位まで浮上している。

好調の要因は少なくない。なかでも際立つのが新戦力の活躍だ。新守護神のアーロン・ラムズデール、CBベン・ホワイト、右サイドバックの冨安健洋らが瞬く間に新天地の水に慣れ、守備の安定に大きく寄与している。

DAZNで毎週水曜に配信中のプレミアリーグ専門番組『PREMIER LEAGUE FREAKS』に出演したスポーツライターのベン・メイブリー氏は言う。

「One nil to the Arsenal（1－0アーセナルの意）、1－0で勝ち切る強さが戻ってきたと思います。ちょっと押し込まれても、相手の時間帯になっても、いまのアーセナルを見ていたら『大丈夫だろう』と思うくらいですね」

メイブリー氏は守備ブロックを形成する新戦力の攻撃時における貢献も強調する。

「ラムズデールのパスがいいですよ。ショートパスだけじゃなくて、相手のプレスを回避する、相手のラインになっているところを貫く、相手と相手の間を通すスルーパスの精度もいい。ビルドアップのスピードアップになるので、チーム全体に勢いを与えていると思います」

そのビルドアップ時にCBホワイトもいい味を出しているという。

「ホワイトも結構いい存在です。繋ぐところもそうですけど、運べますしね。ラムズデールが起点となり、相手の形が前線から崩れる。その次にホワイトが自ら運んでいきます。そういったプレーを本当は前からやりたかったけど、（ラムズデールやホワイトのようなプレーを）できるメンバーがなかなか揃わなくて、やろうとしたら中途半端になる流れがありました」

他にもスミス・ロウやブカヨ・サカら若手の躍動、ピエール=エメリク・オーバメヤンの献身的なプレスなど、アーセナルを支えるファクターは多いが、メイブリー氏は「ラムズデールとホワイトが加わったおかげで、実は守備だけでなく、攻撃も全体的に成り立つ」と2人の新戦力を絶賛する。

次節、アーセナルは敵地アンフィールドでリヴァプールと対峙する。リーグ最多31得点を誇る相手とのビッグマッチで、ラムズデールとホワイトがキーマンになるのは間違いないだろう。