レアル・マドリードは19日にラ・リーガ第25節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのアラベス戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、パリ・サンジェルマン戦の敗北からチームが立ち直る必要性を説いている。
スコアこそ0-1での敗戦だったものの、内容的にはパリ・サンジェルマンに圧倒されたレアル・マドリード。アンチェロッティ監督は、クラブ内の誰もがショックを受けた出来事としながらも、首位を走るラ・リーガの試合に影響させてはならないことを強調している。
「アラベスはとても良いプレーを見せている。彼ら独自のプレーリズムとアイデンティティーを持っているチームだね。私たちは先の敗戦に心を痛めているが、ラ・リーガでは首位に立っており、このまま進み続けなければならない」
「会長をはじめとして、クラブ内にいる人たちと話をしたよ。私たちと同じく心を痛めていた。チームが与えたイメージは良いものではなかった。一番問題とならないのは結果であり、それはこれから変えることができる。最悪だったのは、このチームが与えたイメージなんだ」
今季はハイプレスを仕掛けず、ピッチ中央やや下り目でブロックを形成して、そこから縦に速い攻撃を仕掛けてきたレアル・マドリード。パリ・サンジェルマン戦ではボールを奪えずにゴール近くまで押し込まれ続けたが、これからプレー方法を変える可能性はあるのだろうか。
「後方でのブロック形成については、12月までは良いトランジションができていた。しかし今は問題を抱えている。ボールを持ったときにはもっとバーティカルな攻撃を仕掛けなくてはならないが、そこでミスをしている。あの試合で、私たちは戦略を変更したわけではなかった」
「ハイプレス？ その件についても話し合っているよ。ときにはハイプレスから、もっとチャンスを得られることがある。下り目のブロックがうまく行っていたために、おそらく高い位置からのプレスを忘れてしまっていた。今後数試合でトライしていきたい」
なおレアル・マドリードがハイプレスを実践しなくなったのは、FWヴィニシウス・ジュニオールのスピードを生かす速攻を仕掛ける狙いのほか、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースのフィジカル的衰えを考慮したためとも言われてきた。ハイプレスを復活させる場合、アンチェロッティ監督が固定してきたメンバーを変更する可能性もありそうだ。
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