ファン・ヒチャンには母国である韓国でのプロ経験はない。2014年にレッドブル・ザルツブルクの下部組織に加わった。
2015-16シーズンからザルツブルクのトップチームに定着すると、翌16-17シーズンにはリーグ戦12ゴールと活躍。目に見える結果を残した。
その後、18-19シーズンにはブンデスリーガ2部のハンブルガーSVへとレンタル移籍。トップリーグ復帰へのキーマンと期待されるも、リーグ戦20試合で2ゴールと不本意な成績に終わった。
しかし、ザルツブルクに復帰した19-20シーズンに覚醒。シーズン途中まで南野拓実(現リヴァプール)、アーリング・ハーランド(現ドルトムント)らと強烈な攻撃ユニットを形成し、最終的には公式戦40試合で16ゴール22アシストを記録した。チャンピオンズリーグでもリヴァプールから1ゴール1アシストをマークするなど、大きなインパクトを残している。
こうした活躍が評価される形で、20年夏に同じレッドブルグループ傘下であるライプツィヒへのステップアップが決定。チェルシーに去ったティモ・ヴェルナーの後釜として11番を背負い、新たなエース候補として再びドイツでの挑戦に臨む。
韓国代表デビューは2016年。18年のロシア・ワールドカップにエントリーされ、グループリーグの3試合すべてに出場した。
プレースタイル
韓国人らしい強烈なパーソナリティとフィジカルが持ち味で、スピードも豊かなストライカーだ。左右両足のフィニッシュ精度が高く、裏への抜け出しも得意とする。ヴェルナーと似たタイプであり、ライプツィヒの戦術との親和性が高そうだ。
クロスに合わせるセンスや動きにも定評があり、ワンタッチでのフィニッシュも上手い。
ザルツブルクでセンターフォワード、韓国代表でウイングを務めた経験がある。ヴェルナーは2019-20シーズン、ユリアン・ナーゲルスマン監督の下で選手として一皮むけた。同タイプであるファン・ヒチャンの“進化”にも注目が集まるところだ。
動画:プレー集
プロフィール・経歴
ファン・ヒチャン/Hwang Hee-Chan
1996年1月26日生まれ 177cm・77kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2014-15 | リーフェリング | 13試合・2得点 |
2015-16 | リーフェリング | 18試合・11得点 |
2015-16 | ザルツブルク | 13試合・0得点 |
2016-17 | ザルツブルク | 26試合・12得点 |
2017-18 | ザルツブルク | 20試合・5得点 |
2018-19 | ハンブルガーSV | 20試合・2得点 |
2019-20 | ザルツブルク | 27試合・11得点 |
2020-21 | ライプツィヒ | 11試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年3月18日現在)
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