11年ぶりのリーグ優勝を目指す中、敵地スタディオ・オリンピコにおいて、マウリツィオ・サッリ率いる6位ラツィオとの一戦に臨んだ首位ミラン。しかし試合開始直後に隙を突かれ、得点王ランキングで首位に立つチーロ・インモービレに先制点を奪われて苦しい展開を強いられた。
それでも後半、オリヴィエ・ジルーのゴールで同点に追いつくと、試合終了間際に21歳のサンドロ・トナーリが劇的な決勝弾を挙げて、土壇場で2-1と貴重な3ポイントをもぎ取った。指揮官のピオリは、コッパ・イタリアでの敗北から立ち直り、闘志を見せた選手たちに賛辞を贈りつつ、試合を分析したほか、リーグ戦4試合を残してUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）出場権を獲得したことを喜んだ。
「イタリア杯決勝進出を狙っていただけに、非常に落胆していた。だがこのチームは常に、失望から何かを学んできた。今回もその通りになった。この勝利に満足し、喜ぶべきだろう。ファンも素晴らしかったし、選手たちもまるで獅子のようだ」
「このチームに対する評価はあまりにも低く、私が選手の立場であったら腹を立てていたところだ。ラツィオは強豪であり、苦しめられたが、選手たちは自分たちが偉大なメンタリティを持ち、強いことを証明してくれた。残り4試合、すべてで勝たなければならない。実行できるかどうかは分からないが、強い選手たちがいる」
「UCL出場を決めてくれた選手たちを称えたい。チームは大きく成長を続けている。昨年は4位以内に入れるかどうかも分からなかったが、こうしてステップを踏めたことに満足している。最後まで挑戦していきたい」
またミラン指揮官は、“未来のカピターノ（主将）”として大きな期待を受けるトナーリについて問われると、自身の見解を示した。
「このチームは全員がカピターノだ。チーム全体に責任感がある。セリエAにおいて、スクデットを競っているこれほど若いチームは他にないが、選手たちには、最後にもうひと頑張りして欲しい。長い努力の末に、何か重要なものを懸けて戦えることは素晴らしい。次は次戦にすべての力を注ぎたい。フィオレンティーナは強いチームであり、今日、（サレルニターナに）負けたことで闘志を燃やして臨んでくるだろう」
最後にピオリは、またしても勝負強さを見せつけた35歳のジルーに言及。「人間としても、選手としても素晴らしい。彼は世界王者であり、あらゆるタイトルを獲得してきた選手だ。補強は大当たりだった」と述べた。
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