試合の概要
約5カ月の中断を経て、いよいよ再開するチャンピオンズリーグ(CL)。欧州最高峰の大会のリスタートを飾るのは、イタリア王者ユヴェントスとフランスの名門リヨンによるセカンドレグだ。
ユヴェントス(1位 勝点83 | 26勝5分7敗 | 76得点43失点)
インテルやアタランタ、ラツィオとの激しいスクデット争いを制し、セリエA9連覇を達成したユヴェントス。史上最高齢の61歳でキャリア初となる国内タイトルを獲得したマウリツィオ・サッリ監督は、「選手たちには『優勝したことのない私の下で勝てたのだから、君たちは強いんだな』と言ったよ。強く特別な味わいがある」と感慨深く優勝をかみしめていた。
それから約1週間後、クラブが長年願い続けたビッグイヤー獲得へ向けての新たな戦いがスタートする。しかし、セリエA制覇を達成したものの、シーズン終盤の8試合は2勝2分け4敗。連敗したラスト2試合が消化試合だったとはいえ、この成績は芳しくないものだ。特にこの間失点は「17」と、改善が急務である。
0-1でファーストレグを落としているだけに、勝利は絶対条件。超過密日程がいったん終了した後の1週間でどれほどコンディションを整え、これまでの戦いを振り返りつつ改善できたかがカギとなる。幸い状態が不安視された絶対的なキーマン、パウロ・ディバラも間に合うようであり、ベストメンバーで臨むことができそうだ。アウェイゴールの関係上、先制点を許せば追い込まれることは必至。効率よくボールを保持し、決勝トーナメントで異常なまでの力を発揮するクリスティアーノ・ロナウドの決定力を活かしたい。
注目選手:クリスティアーノ・ロナウド
これまで5度のビッグイヤーを手にし、CL史上最多得点記録を誇るC・ロナウド。特に決勝トーナメントでは通算80試合で65ゴール14アシストと、驚異的なスタッツを残してきた。35歳となった今でもそのパフォーマンスは衰えることなく、今季のセリエAでも33試合で31ゴールを奪っている。さらに最終節は休養を与えられており、状態は完璧だ。絶対的な勝者であるこの男の活躍が、ユヴェントスの命運を握っている。
予想スタメン(4-3-3)
GK:シュチェスニー
DF:クアドラード、ボヌッチ、デ・リフト、サンドロ
MF:ベンタンクール、ピャニッチ、ラビオ
FW:ベルナルデスキ、ディバラ、C・ロナウド
リヨン(7位 勝点40 | 11勝7分10敗 | 42得点27失点)
コロナ禍によるリーグ・アン打ち切りにより、7位と不本意なシーズンとなったリヨン。それに伴い約5カ月間の間公式戦から離れており、試合勘の欠如が心配されたが、7月31日に行われたクープ・ドゥ・ラ・リーグ決勝戦では王者パリ・サンジェルマンと互角の戦いを演じている(120分を終えて0-0。PK戦で敗れる)。
大一番前の公式戦はこの1試合のみとなるが、十分な休養を取れたというプラスの側面も。さらにシーズン中の復帰が絶望視されていたエースのメンフィス・デパイが中断のおかげで戻ってくるなど、全メンバーが起用可能な状態でユヴェントス戦を迎えることになる。
ファーストレグでは、ボールを相手に渡しながらも組織的な守備と切れ味鋭いカウンター、ファイナルサードで複数人が絡んでの崩しなど、効果的に試合を進めつつ粘り強い戦いで勝利を掴んだ。セカンドレグも同様の展開となりそうだが、試合開始時点から1点のリードを守りに行くのではなく、良い意味でもスコアを忘れた戦いが必要になりそうだ。
注目選手:メンフィス・デパイ
前十字靭帯断裂という重傷から長いリハビリを経て、先日のカップ戦決勝で約8カ月ぶりに公式戦のピッチに立ったデパイ。まだ完全復活とはいかないだろうが、今季出場したCL5試合すべてでゴールを奪ってきたエースの復帰は、リヨンにとって頼もしいもの。アウェイゴールの関係上、先に1点を奪えば突破に大きく近づくことになる。守備に難のあるフアン・クアドラードの周辺を突きながら、決定機を演出したい。
予想スタメン(3-5-2)
GK:ロペス
DF:デナイエル、マルセロ、マルサウ
MF:デュボワ、カケレ、ギマランイス、アワール、コルネ
FW:デンベレ、デパイ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年8月8日(土)日本時間04:00
- 解説:柱谷幸一 実況:八塚浩
- 会場:アリアンツ・スタジアム
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