今季のレアル・マドリードはクラブ史、ひいてはフットボール史に残る前線のコンビを抱えているのかもしれない。FWヴィニシウス・ジュニオールとFWカリム・ベンゼマが凄まじいペースで得点とアシストを量産しているのだ。
ディ・ステファノとプスカシュ、フアニートとサンティジャーナ、ミチェルとブトラゲーニョとウーゴ・サンチェス、ラウールとロナウド、クリスティアーノ・ロナウドとベンゼマとガレス・ベイル……。これまで前線に数多くの名物ユニットを抱えてきたR・マドリードだが、「ヴィニシウスとベンゼマ」のコンビも同様に記憶と記録に残りそうだ。
3日のチャンピオンズリーグ・グループD第4節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのシャフタール・ドネツク戦(2-1)で、R・マドリードの2得点はこのコンビによって生まれ、そのどちらもヴィニシウスのお膳立てからベンゼマがネットを揺らした。驚くべきは、ヴィニシウスとベンゼマが得点に関与した回数である。
ベンゼマはシャフタール戦で今季公式戦得点数を13に伸ばし、同試合では無得点だったヴィニシウスもここまでに9得点を記録。R・マドリードの今季総得点は35点で、彼ら2人が半分以上となる22得点(62.8%)を決めているのだ。加えてベンゼマは8アシスト、ヴィニシウスは5アシストを記録と、とにかくゴールに絡んでいる。
約1年前、2020年10月のボルシアMG戦では、ベンゼマが同胞DFフェルラン・メンディにフランス語で「あいつ(ヴィニシウス)は自分が好きなことばかりしている。ブラザー、あいつを相手にするんじゃないぞ。俺たちに敵対したプレーをしてるんだよ」と語っていたことが騒動となったが、もはや不仲であるなど微塵も感じられない。ヴィニシウトとベンゼマ、21歳と33歳の“VB”コンビは今、真逆の意味で世間を騒がす、旋風を巻き起こしている存在となっている。
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