試合の概要
いよいよ開幕するプレミアリーグ。5シーズンぶりの優勝を目指すチェルシーは、開幕節でクリスタル・パレスをホームに迎える。
チェルシー（昨季順位：4位 勝点67 ｜ 19勝10分け9敗 ｜ 58得点36失点）
1月から指揮を執るトーマス・トゥヘル監督のもとで劇的な進化を遂げ、最終的にチャンピオンズリーグ制覇という最高の形で昨季を締めくくったチェルシー。シーズン開幕からドイツ人知将が指揮を執る今季の最大の目標は、やはり5シーズンぶりのプレミアリーグ制覇となるだろう。
そして、それを成し遂げるだけのチーム力は確かにあるといえるだろう。昨季の主力メンバーから退団した選手はオリヴィエ・ジルーのみ。さらに、インテルをセリエA制覇に導いたロメル・ルカクの獲得は間近。絶対的なストライカーを手にすることで、トゥヘル監督が思い描く最高の布陣を築くことができそうだ。ここまでのプレシーズンでも、アーセナルに勝利（2-1）、トッテナムに引き分け（2-2）と好成績を残している。
しかし、油断は禁物。“曲者”揃いのクリスタル・パレスは、パトリック・ヴィエラ監督のもとでプレシーズンはなんと無敗（4勝1分け）。侮れる相手ではない。また、11日にUEFAスーパーカップで120分＋PK戦の激闘を戦ってから中2日という日程もハンデになる。足元をすくわれる可能性も十分にあるだけに、早い時間に先制点を奪って試合をコントロールしたいところだ。
注目選手：ティモ・ヴェルナー
昨季に大きな期待を受けて加入し、実際に現チームには欠かせない存在となったヴェルナー。特にゴール以外の面での貢献度が飛躍的に成長した。だが、公式戦52試合で12ゴールという結果はいただけない。ビッグチャンスを外すシーンも散見され、ゴール前での自信を失いつつあることを本人も伺わせていた。ルカク加入もあり、更に激化するポジション争いの中で、やはりゴールを決めていくことが絶対的に必要だ。開幕戦でネットを揺らし、今季こそ爆発する姿を見せたい。
予想スタメン（3-4-3）
GK：メンディ
DF：アスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー
MF：ジェームズ、カンテ、コヴァチッチ、アロンソ
FW：プリシッチ、ヴェルナー、ハヴェルツ
クリスタル・パレス（昨季順位：14位 勝点44 ｜ 12勝8分け18敗 ｜ 41得点66失点）
昨季限りで4年間指揮を執ったレジェンド、ロイ・ホジソン監督が退任したパレス。そして、新たにアーセナルのレジェンド、パトリック・ヴィエラ新監督を迎えて2021-22シーズンを戦うことになる。攻撃的な哲学を持つ新監督のもとで、仕上がりは順調と言ってもいいだろう。
守備陣を中心に多くの選手が去っていったが、リヨンからデンマーク代表DFヨアヒム・アンデルソンという実力者を補強。さらにマルク・グエイやコナー・ギャラガー、マイケル・オリーズといった期待の若手選手を次々に獲得した。若手育成に定評のあるヴィエラ監督の下で、彼らがブレイクしても何ら不思議はない。さらにプレシーズンも4勝1分けと負けがなく、良い雰囲気の中でシーズン開幕を迎えることとなった。
ヴィエラ新監督のもとでの公式戦初陣は、国内屈指の強豪チェルシー。ボールを支配される時間は長くなると予想され、思うような形を作る機会は少ないだろう。指揮官が狙う積極的なボール保持は難しいかもしれないが、スペースを得れば独力で相手を攻略できる選手が揃っていることがパレス最大の強みでもある。まずは失点せず、カウンターの機会を伺っていくことになりそうだ。
注目選手：ウィルフリッド・ザハ
今夏も去就に注目が集まったが、パレス残留の可能性は日に日に高まってきた。そして本人も去就問題には揺れず、直近のワトフォード戦（3-1）では2ゴールと見事な活躍を見せている。開幕戦からエンジン全開で臨むこともできそうだ。前がかりになったチェルシーを、自慢のスピードとドリブルで切り裂けるだろうか。
予想スタメン（4-3-3）
GK：グアイタ
DF：ウォード、クヤテ、グエイ、ミッチェル
MF：リーデヴァルト、マッカーサー、シュラップ
FW：アイェウ、マテタ、ザハ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：川勝良一 実況：若月弘一郎
- キックオフ：2021年8月14日（土）日本時間23:00
- 会場：スタンフォード・ブリッジ
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