パラグアイ戦で沈黙も前を向く久保建英。「自分がいい意味でＷ杯のサプライズになれればいい」 ｜ 日本代表

この日、21歳の誕生日を迎えた久保は、「W杯もあってシーズンもイレギュラーになる。まずはW杯を経験できるように頑張り、残りの半年間を大事にしていけたら」と抱負を語った。

先日のパラグアイ戦では大きなインパクトを残せず、クラブチームを含めて、久保は最近なかなかコンスタントに結果を出すことができていない。そのきっかけとなったのが、昨年9月の怪我だ。当時のことを久保は、「クラブチームで欲張って、中3日で出て怪我をした。もちろん同じ試合がもう一回あったら出たけど、チャンスがあった中でそれを失ってしまった手応えを感じていた矢先の怪我だったので、もったいないことをした」と悔やんだ。

また、自身の現状について心の内を明かした。

「いままで基本的に思い描いていた通りというか、『ここでこうしないといけない』という漫画の提出期限ではないけど、（目標の）締め切りみたいなのを決めてサッカーをやってきている中、何個かは遅れたりしたけど、これまでは予想の範疇でやってきた。だから、去年の今くらいにも、今ごろ（W杯の半年前）は代表のスタメンで出ていないといけないなというのがあった。ただ、このまま行くかなと思った矢先、ゼロからのスタートになってしまって、今回はちょっと計算と合わないと思っている自分がどこかいる。一回つかんだものを手放すことがこんなに苦しいのかとは思いました。でも思ったところで仕方ない。Ｗ杯なんてサプライズがあって当たり前だと思うので、自分がいい意味でＷ杯のサプライズになれればいいかなと思います」

「パラグアイ戦では焦りとかも出て本来の自分のいいプレーができなかった。今度は割り切って、焦りもないかなと思う」と語った久保。気持ちを整理してブラジルという強敵と相対する久保がどういったパフォーマンスを見せるか。21歳となった最初の試合で結果を残す姿を期待したい。

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