【プレビュー】世界記録更新のかかるイタリアに不穏な空気…イングランドはポーランドとの大一番へ｜ W杯欧州予選

FIFAワールドカップ（W杯）欧州予選では、日本時間9月8日から10日にかけて第6節が各地で開催。日本時間9日に開催される試合の見どころを紹介する。

第6節注目試合（9月9日開催分）

コソボ vs スペイン（グループB）

3日のスウェーデン戦を1-2で落としたスペイン。直後のジョージア戦は4-0と快勝したが、2試合消化の少ないスウェーデンとの差はわずか「1」。これ以上勝点を失うことは許されない状況だ。そんな中で迎えるコソボだが、9月の2試合では1勝1分けと負け無し。決して侮れない相手である。ジョージア戦ではセルヒオ・ブスケツやコケらEURO2020主力組をベンチに置いたルイス・エンリケ監督だが、コソボ戦ではどのようなメンバーをピッチに送り込むのだろうか。

イタリア vs リトアニア（グループC）

今月の代表戦（ブルガリア、スイス）は2試合連続ドローに終わっている欧州王者イタリア。さらに、チーロ・インモービレにロレンツォ・インシーニェが途中離脱。ロベルト・マンチーニ監督も「ボールがゴールに入ってくれない」と嘆く中、攻撃の主軸である2人の離脱は大きな痛手となるだろう。そんなやや不穏な空気は流れているが、今回のリトアニア戦には大記録更新がかかっている。2018年から続く公式戦無敗記録は現在「36」。もしこの試合でも無敗を継続すれば、1993～96年にブラジル代表が達成した世界記録を更新することになる。歴史に残る重要な一戦で、ボールはゴールに入ってくれるのだろうか。

ベラルーシ vs ベルギー（グループE）

4勝1分けで首位を快走するベルギー。前節は2位チェコに3発快勝で、エデン・アザールやロメル・ルカクといったエース級の存在がきっちりと結果を残した。ケヴィン・デ・ブライネが今回は不在だが、積み重ねてきた得失点差は「＋16」と充実の内容で予選を進めている。一方、ベラルーシは現在4連敗中。それでも、前節はウェールズを最後まで追い詰めていた（2-3）。ベルギーの圧倒的優勢は変わらないが、ホームで意地を見せたい。

ポーランド vs イングランド（グループI）

全勝で首位を走るイングランドを、勝ち点5差で追いかけるポーランドがホームに迎える一戦。この試合だけでは順位は変わらないが、特にポーランドにとっては絶対に落とせない大一番となる。前節はサンマリノ相手に7発を叩き込み、ロベルト・レヴァンドフスキも好調をキープ。ビッグマッチを迎える準備は整った。対するイングランドも、9月の2試合はいずれも4-0と完勝。アンドラ戦ではブカヨ・サカの躍動やトレント・アレクサンダー＝アーノルドの中盤起用など、新たな世代を活かしながら着実にレベルアップしている。同日最大のビッグマッチは、どちらがモノにするだろうか。

アイスランド vs ドイツ（グループJ）

前節アルメニアとの首位攻防戦で6-0と大勝したドイツ。後半からは20歳前半の新世代も積極的に起用し、ハンジ・フリック新監督はチームのベース強化に積極的だ。一方のアイスランドは、9月の2試合でも勝利なし（1分け1敗）。現在勝ち点4で5位に沈んでおり、浮上のきっかけが欲しいところ。ホームので一戦で、強豪国に金星を挙げられるだろうか。

第6節日程（9月9日開催）

【グループB】
3:45 コソボ vs スペイン
3:45 ギリシャ vs スウェーデン

【グループC】
3:45 北アイルランド vs スイス
3:45 イタリア vs リトアニア

【グループE】
3:45 ウェールズ vs エストニア
3:45 ベラルーシ vs ベルギー

【グループI】
3:45 ハンガリー vs アンドラ
3:45 アルバニア vs サンマリノ
3:45 ポーランド vs イングランド

【グループJ】
1:00 アルメニア vs リヒテンシュタイン
3:45 北マケドニア vs ルーマニア
3:45 アイスランド vs ドイツ