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ワールドカップ欧州予選

【コラム】イタリア史上最大の悲劇、マンチーニ率いるアッズーリのW杯予選敗退はなぜ起きたのか? | FIFAワールドカップ欧州予選

【コラム】イタリア史上最大の悲劇、マンチーニ率いるアッズーリのW杯予選敗退はなぜ起きたのか? | FIFAワールドカップ欧州予選Getty
【欧州・海外サッカーニュース】欧州王者のイタリアは、2022年FIFAワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ準決勝で北マケドニアに敗れ、4年前にサンシーロのピッチで味わったスウェーデン戦の悪夢がよみがえった。

過去にイタリアが2大会連続でW杯出場を逃したことは一度もない。まさに史上初となる悲劇が現実のものとなってしまった。しかもロベルト・マンチーニのチームは昨年、熱狂に包まれる中でEURO2020を制したばかり。欧州の頂点から転げ落ちたイタリアはいま、かつてないほどのどん底にいる。Roberto Mancini

北マケドニア戦で何が機能しなかったのか?

25日(日本時間)のカタールW杯欧州予選PO北マケドニア戦において、アッズーリの試合へのアプローチは正しかったように見える。高い位置からプレスをかけ、素早くボールを回収し、非常に滑らかな試合運びを見せていた。だがこの前半の45分間、北マケドニアが幾度となくミスを犯した場面を除けば、アッズーリが相手の脅威となることは一度もなかった。

後半に入ってからも、試合のリズムは良い意味でも悪い意味でも変わらなかった。イタリアはボールをキープし、試合の主導権を握り続けたが、あまりにも消極的なシュートやプレーばかりで、実際に相手GKをまごつかせることはなかった。

こうした場合、最終的にゲストチームが勝利をつかむというのが、起こり得る典型的なケースと言えるだろう。いくら美しいプレーを見せても、守備がしっかりしていなければ失点して負けてしまう。自陣前に引いた相手がワンチャンスをものにして勝利を手にする。

それが“厳しいゴールの法則”なのだ。イタリアの敗戦は、まさにこの法則を体現していたように見える。こうしてアレクサンダル・トライコフスキは92分のミドルシュートでアッズーリを葬り、イタリアのカルチョ史上最大の悲劇の1ページを綴ったのだ。

攻撃面ではきらめくようなプレーが見られなかったイタリア。だが足りなかったのはそれだけではない。おそらく、数年間をかけて作り上げてきた自分たちの仕事に対する自信や、重要な試合で勝利を持ち帰ろうとする決意も欠如していたように見える。

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続いた悲劇…スウェーデンから北マケドニアへ

もはや“W杯”という言葉は、イタリアにとって呪縛となってしまったのかもしれない。試合終了後、ロベルト・マンチーニが話したように、グループリーグのスイス戦におけるジョルジーニョのPK失敗からトライコフスキの決勝弾に至るまで、“まるですべてが最初から書き綴られていたかのよう”にさえ見える。確かに数日前から、イタリアが何かを大きく恐れているのが感じ取れた。

その理由は、4年前のW杯予選敗退に遡る。スウェーデンとのPOに敗れたことで、それまでに培ってきたカルチョの伝統がもろくも崩れ去ったのだ。ようやく昨年7月のEURO2020優勝により、カルチョの悲しみのストーリーが完結したかに見えていたが、悲劇はいま繰り返されたのだ。その十字架はあまりにも重く、イタリアのカルチョの黒歴史として永遠に語り継がれることになった。

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カルチョ再建の道筋は?

カルチョ史上最大級の悲劇からいかにして立ち上がるべきなのか、想像するのは難しい。イタリアの若者たちは、またしてもサッカーの祭典でアッズーリの姿を見ることはできない。早くてもあと4年を待たなくてはならない。W杯の舞台から遠ざかっていた8年間はあまりに長すぎた。それが12年ともなれば、若き世代がこのスポーツにあふれるほどの情熱を注ぐことができるのだろうか。

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イタリアはがれきの中から、みんなの期待を満たせるような再建の道を模索してかなければならない。昨年のEURO優勝の喜びや、今シーズンのセリエAでの収穫などから方向性を見出しても良いだろう。だがカルチョの再建は、代表チームにメスを入れるだけでは不可能だ。セリエAトップチームのアカデミーなど育成部門から立て直しが必要と言える。

アッズーリが再び偉大なチームとなるために、たった1つの共通の目標を目指し、カルチョ界全体が行動していくべきなのだ。

文・ジュゼッペ・アンナルンマ

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