プレミアリーグはリヴァプール、ラ・リーガはレアル・マドリード、セリエAはユヴェントス、そしてリーグアンはパリ・サンジェルマン(PSG)と、前年王者が軒並み各リーグで首位に立てていない。
一方で、ブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンが2位に5ポイント差の首位と、ライバルを寄せ付けない「1強」状態を維持。9連覇に向かって順調な歩みを見せている。
いわば「1強リーグ」と化している状態について、警鐘を鳴らすのはスポーツライターのベン・メイブリー氏だ。DAZNで毎週木曜夜に配信中の『FOOTBALL FREAKS』でこう語った。
「激怒するほど反対。1強リーグの是はないですよ、非しかない。何が起こるかわからないのが面白い。2000年前後のラ・リーガでは、デポルティーボに優勝するチャンスがあった。ソシエダやバレンシアにもチャンスがあって、観ていて魅力があった」
また、ベン氏は欧州主要リーグに比べ、どこが優勝するか見えにくいJリーグの魅力を述べた後、次のように熱弁した。
「技術、戦術、ビジネス、そういう側面も大事だけど、あくまで付加価値。それより先に、夢があると思うんです。それはどのスポーツにも共通する。競技以上に、いちばん重要じゃないかと思う」
たしかに、1強リーグでは王者以外のチームをサポートするファンが"優勝”という夢を抱きにくい。とはいえ、野村明弘アナウンサーが「国の中で競争力がないから、チャンピオンズリーグ(CL)など欧州の大会で余力をもって闘うことができる。代表が強くなる」と語るように、メリットもなくはないだろう。
圧倒的な強さを誇る王者に追いつくべく、ライバルが思わぬレベルアップを遂げる可能性もある。昨季のCLで4強入りしたリヨン、ライプツィヒなどが好例だ。前者は国内リーグでPSG、後者はバイエルンという絶対王者を追いかけている。
1強リーグの是非——。他にも「是」とすべき要素はあるだろうか。ぜひ意見を寄せていただきたい。
FOOTBALL FREAKS
配信:DAZN
配信予定:毎週木曜夜
出演:ベン・メイブリー、野村明弘、北川義隆、フアン・カストロ(敬称略)
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