前節では、最下位のサレルニターナと2-2で引き分けたものの、上位勢が揃って勝利を逃したため、かろうじて首位をキープしたミラン。ロシアのウクライナに対する軍事侵攻への抗議として、5分遅れでのスタートが決定したセリエA第27節において、ウディネーゼをサンシーロへ迎えた。
守備を固める相手に対し、29分、FWラファエウ・レオンのゴールで先制に成功したミラン。だが66分、相手のロングスローから生まれたゴール前の混戦でDFデスティニー・ウドジェに同点弾を許し、そのまま1-1で引き分けた。
しかし、ウディネーゼDFの得点シーンを巡っては、ハンドの疑いが浮上している。主審はVARを確認せずに得点を認めたが、『ダゾーン・イタリア』の解説を務める元セリエA審判員のルカ・マレッリ氏は、ウドジェの左手による得点との見解を示している。ミラン指揮官ピオリも無効とすべき得点だったと主張。主審の試合進行にも苦言を呈した
「疑わしいもない。ハンドは明らかだ。手を使ってゴールを決めている。主審から見えなかった可能性はあるが、VAR担当者が気づかなかったなんてあり得ないように思う。これは重大な誤審だ。それが試合の結果を決めてしまった。確かに我々も素晴らしいパフォーマンスとは言えなかったが、現代サッカーでは、実質45分間プレーできるはずだ。それなのにあまりにも中断が多すぎる。」
「選手たちがイライラしていたって? 彼らはいつだってクリーンで穏やかにプレーしてきた。だがあんな状況を目にしたんだ。最初は体で触り、その後でハンドをしたという状況とも違う。VARはこのようなミスを回避するために存在しているはずだ。いずれにしてもウディネーゼと引き分ける可能性はあったかもしれないが、あのシーンでの同点弾はない」
首位に浮上して感じ始めたプレッシャー
ミランは首位に浮上して以降、2戦連続で下位のチームと引き分けに終わった。選手たちは見えないプレッシャーを感じているのかもしれない。ピオリは自身の見解を示しつつ、今後の改善点を指摘した。
「若いチームであり、その通りかもしれない。だがこうしたプレッシャーを上手くコントロールしなければならない。この経験は糧になるはずだ。今日のような試合は、先制点を挙げるのが難しいものだが、チームは上手くやってくれた。上手く試合コントロールもできていた」
「あともう少しの注意が必要だったかもしれない。攻撃に上がることを止めて下がり過ぎてしまい、これが相手の有利に働いた。先制したのに勝ちきれない試合が多すぎる。これから改善しなければならない」
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