清水エスパルスは28日、IAIスタジアム日本平でジュビロ磐田とトレーニングマッチを行い、1・2本目（45分×2本）を3-2で勝利した。
磐田との静岡ダービーに臨んだ清水は、FWティーラシンやFW後藤優介、DF奥井諒、MF岡崎慎ら新戦力を揃って先発出場。急造の3バックで磐田撃破を目指した。
しかし、序盤から3バックがなかなか機能せずに苦戦を強いられる。高いラインを敷いて前線から連動した守備を狙っていくものの、相手に巧みにオフサイドラインを破られるなど、磐田の縦に早い攻撃に押し込まれる展開となった。
それでも後半に入って清水はチーム全体のバランスを修正。すると、65分に奥井のクロスをMF中村慶太がファーで折り返し、最後は後藤がヘディングで押し込み同点に追いつくことに成功する。このゴールで勢いが出た清水は、その後一度は勝ち越しを許したが、終盤に再び後藤がヘディングで同点弾を奪取。また終了間際にはFW金子翔太が決勝点を奪って、清水が3-2で白熱の静岡ダービーを制した。
この日、2ゴールの活躍を見せた後藤は「結果としては勝つことができましたけど、まだまだ自分の技術のミスなどがある。そこはこの中断期間に向上できるようにしていきたいと思います」とミスが多かったことを反省。一方で、２つのゴールを奪えたことは「みんなが見てくれるようになってゴールも出てきている。それを信じながら自分も走り込めているのはいいところだと思います」とコメント。その上で「ボールを持ったところでもっとチームを助ける動きを増やしていければいい」と改善点を明かしている。
サポーターに向けては「いま苦しい時期ですけど、体に気をつけていただいて、再開することができるように、また力を合わせてできるように、みんなで戦っていきましょう」とメッセージを送っている。大分トリニータから移籍を果たし、清水サポから大きな期待を集める後藤。練習試合での2ゴールは、いい印象を与えることができたはずだ。
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