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AFC U23アジアカップ

【コラム】ブレない価値基準と目的意識。鈴木唯人は今回の結果に満足せず、A代表を見据えて邁進する | AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022

川端 暁彦
【コラム】ブレない価値基準と目的意識。鈴木唯人は今回の結果に満足せず、A代表を見据えて邁進する | AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022DAZN
【U-21日本代表・コラム】U-21日本代表は酷暑のウズベキスタンを戦い抜き、AFC U-23アジアカップを3位で終えた。チームとしても個々としても大きな成長が見られた今大会。多くの選手が結果を残した中、特筆すべき活躍を見せたのがMF鈴木唯人だった。
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18日に行われたAFC U23アジアカップの3位決定戦で日本はオーストラリアを3-0と撃破。層の厚みも示しながらの快勝で大会を締めくくった。

今大会で最も評価を高めた選手は誰か。A代表に近い選手は誰なのか。そんな話をするなら、やはり3得点を挙げて暫定の得点ランク1位に位置しているMF鈴木唯人の名前が挙がるだろう。

単に点を取っていたというだけでなく、スタンダードの高さを常に感じさせてくれるプレーぶりであり、立ち居振る舞いだった。大岩剛監督は「A代表を経験している選手は、そこで求められた基準を持ち込んでほしい」と語っていたものをまさに見せていた。

「全員がより上を目指している集団」

鈴木唯はU-21日本代表をそう定義して、ここで満足する気がさらさらないどん欲さを隠そうともしない。別に年代別代表を軽く見ているというわけではなく、「A代表を目指すのは当然」という考え方だ。

「A代表を目指していると思うので、この年代で何か結果を残しても何がすごいわけではないですし、A代表はブラジルと対戦しているので、その中に入ってもできるぐらいのレベルにまずはならないといけない。そういう面では何も満足はできない」

そう語る言葉だけを聴けば地に足がついていない印象を受けてしまうかもしれないが、そうではない。冷静に自分の力を判断した上での言葉だ。

「今大会を通じて当たり負けしない、フィジカルコンタクトで勝つというところはできていたと思います。全体的に攻撃・守備の両面で強度高く続けられる部分も通用した。ただ、準決勝のように、うまくいかない時にもっと力が発揮できるような選手になる、あるいは自分自身のコンディションが良くない時にもチームにプラスの影響を与えられる選手にならないといけない」

手応えはあった。個人としてのパフォーマンスを出せた部分はある。ただ、満足はしない。課題は持ち帰る。何故なら、基準はA代表だから。明快だ。

新たな基準となった韓国戦

2022_6_19_u-21japan_suzuki_yuito2(C)2022 Asian Football Confederation (AFC)

大会を通じたベストパフォーマンスが2得点を挙げて3-0と快勝する原動力になった準々決勝・韓国戦だったのは衆目の一致するところで、鈴木唯自身にもその認識はある。ただ、「韓国戦は良かったな」で終わるタイプでもない。

「今大会の韓国戦のようなプレーが平均的に出せるぐらいまで自分自身をレベルアップしないといけないなと思ったので、全体的に自分にとって良い経験でした。そのためには頑張るしかないですね」

韓国戦のプレーをマックスではなく、アベレージにする。そうしたところまで自分を上げていくというのが、国際大会における鈴木唯の基準になったわけだ。

「優勝することが自分たちの最低限だったと思う。3位は良かったふうに見られがちですけど、アジアでは優勝を取らないといけない。みんなどう思っているか分からないですけど、自分はA代表になっても遜色なくできるレベルまでいきたいので、もっともっと成長しないといけないと思わされました」

今年1月に行われたA代表の候補合宿。国内組限定の招集にもかかわらず、「違い」を痛感させられた経験は、鈴木唯の中で特別な価値基準となって生き続けている。「まだ足りない」「もっとやらないと」といった言葉が漏れるのは、個人としての目標が明確だからだ。

7月には国内組で参加するA代表のEAFF E-1選手権も控えている。Jリーグでさらなる成長を示し、その枠にまずは食い込んでいく。そして、その先も当然狙う。鈴木唯の価値基準と目的意識は、大会を通じて一切ブレず、いまも明確なままだ。

文・川端暁彦

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。フリーライターとして取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。創刊後は同紙の記者、編集者として活動し、2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月からフリーランスとしての活動を再開し、現在に至る。

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2022年3月7日に初のトレーニングを行った若き日本代表は、2024年に開催されるパリ五輪を目指すチームとなる。3月にはドバイカップに参加し、優勝を飾るなど、素晴らしいスタートを切ってみせた。そんなチームが6月に迎えるのがU-23アジアカップ。6月1日に開幕する大会で日本はグループDに入り、初戦でUAE、第2戦でサウジアラビア、第3戦でタジキスタンと対戦する。この大会を勝ったところで五輪の出場権が決まるわけではないが、チームを強化していく上でも重要な戦いになることは間違いない。新たな若き日本代表の奮闘に期待だ。

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