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【インタビュー】カンナヴァーロが語る「アジアでの指導は私の選択」ポーランド代表オファーや自身の「DFではない」後継者も明かす | セリエA

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【インタビュー】カンナヴァーロが語る「アジアでの指導は私の選択」ポーランド代表オファーや自身の「DFではない」後継者も明かす | セリエA(C)Getty Images
【欧州・海外サッカーニュース】イタリア人指揮官のファビオ・カンナヴァーロ氏が、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の企画でインタビューに応じ、セリエAや自身のキャリアなどを語ってくれた。

かつてユヴェントスやレアル・マドリードなどで活躍し、2006年にはイタリア代表主将としてFIFAワールドカップ(W杯)を制し、バロンドールを受賞したカンナヴァーロ氏。しかし現役引退後は、栄光のキャリアを築いたヨーロッパを離れ、遠いアジアの地で指導者としてのキャリアを積み上げてきた。そんな48歳のイタリア人指揮官が『ダゾーン・イタリア』の特番「Linea Diletta」に出演。アジアでの冒険を振り返った。

「アジアで指導することは、私の選択だった。中国2部のチーム(天津天海)の指揮を執り、1部昇格だけでなく、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場へと導いた。続いて広州恒大において、自分自身が大きく成長することができたように思う。失敗しながらも自ら決断を下して道を切り開き、良いことも悪いことも経験することができたんだ」

カンナヴァーロ氏は当初、中国で指揮を続けることを検討していたが、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに母国へ戻ることを決断した。

「ここ2年ほどは本当にきつかった。パンデミックの影響により、家族がナポリへ戻らなければならなくなり、(中国に単身残った)私は11カ月にわたって家族と会えなくなってしまった。あと2年間の契約を残していたが、イタリアへ戻ることに決めたんだ」

Linea Diletta Leotta Fabio CannavaroDAZN

ポーランド代表からの緊急オファー

イタリア帰国後、新天地を模索してきたカンナヴァーロ氏。これまでにポーランド代表やフィオレンティーナなどとの接触があったことを明かした。

「昨年の8月にイタリアへ戻ってきてから問い合わせはあった。その多くがセリエAやセリエBのクラブだったが、イタリア国外のチームもあった。だが、私はいろいろ注文が多いんだ。相手から野心や成長への意欲が感じられず、ただ指導するだけのために行くのなら、断った方が良い。私は人生において、勝利を収めるために奮闘してきたので、相手からも野心を感じられなければダメだ」

「ポーランドからのオファー? あれは緊急オファーだったが事実だ。会長と話をし、予定されていたロシア代表との試合までの間に何回、チームに会えるかどうかを尋ねたら、『1回もない。中には試合の前日に合流する選手もいる』とのことだった。新監督となる上、私はチームについて100%知っているわけでもなかったので、断ることを決めたよ」

「フィオレンティーナからは、かなり前に連絡を受けた。だが当時、私は中国にいて、中国のクラブが私のイタリア復帰を許さなかった。フィオレンティーナのプロジェクトは非常に素晴らしいものだったよ。昨シーズンの成績を見ての通りだ。(元フィオレンティーナのドゥシャン)ヴラホヴィッチ? すごく好きだ。現代風の選手だが、古風な部分も持っているように思う」

盟友マルディーニのミランでの成功

カンナヴァーロ氏は、昨シーズンのセリエAで11年ぶり19回目のスクデットを獲得したミランについて見解を示しつつ、古巣のナポリと比較した。

「ミランは9年間にわたってナポリよりも下位の成績だったが、今年は快挙を見せた。おそらく(ディレクターのパオロ)マルディーニのメンタリティが違いを作り出したのだろう。パオロには『おめでとう』と伝えたよ。彼は我慢して待ち、適切なタイミングで古巣に復帰し、ミランをリーグ優勝へと導いた。素晴らしい人だよ」

「昨シーズンはミランやインテルの戦力はナポリを大きく上回っていた。ナポリファンの無念は理解できるが、シーズン中に多くの選手が不在となり、結果を出し続けることは監督にとって難しかったはずだ。おそらく(マウリツィオ)サッリ指揮下の時の方が優勝のチャンスは大きかったはずだ」

最後に元イタリア代表主将は、自身の後継者にふさわしい選手を問われると、ミランのMFサンドロ・トナーリを挙げた。

「DFではないがトナーリが大好きだ。彼は、カルチョをプレーすることと勝利を収めることの違いを理解したように思う。今後数年間にわたって、彼の名前を何度も聞くことになるだろう」

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