エラーコード %{errorCode}

明治安田J1リーグ

【動画】「唯一止めることができるのは審判団」。難しい判断を求められた福岡vs名古屋の2分のシーンのポイントは『競技規則の基本的考え方と精神』| Jリーグジャッジリプレイ

DAZN NEWS
【動画】「唯一止めることができるのは審判団」。難しい判断を求められた福岡vs名古屋の2分のシーンのポイントは『競技規則の基本的考え方と精神』| JリーグジャッジリプレイDAZN
【国内サッカー・ニュース】『2022 Jリーグジャッジリプレイ#24』では、明治安田生命J1リーグ第28節・アビスパ福岡対名古屋グランパスの2分の場面をピックアップ。スペシャルゲストの阿部勇樹氏と、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏、審判ゲストの家本正明氏が独自の見解を述べた。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

Jリーグファンの大きな注目を集め、議論を呼んだ場面は試合開始早々の2分に起こった。

名古屋グランパスの相馬勇紀が自陣から前線に大きくフィードを送る。このボールに対してペナルティーエリアを飛び出してクリアしようとした福岡のGK永石拓海とゴール方向に戻りながら対応しようとしたDF宮大樹が頭同士で激しく衝突してその場に転倒。しかし、プレーは続行され、こぼれ球を拾った重廣卓也がゴール前に折り返し、最後は森下龍矢が押し込み、名古屋が先制点を奪うことに成功した。ただ、その直後、主審は笛を吹き、永石と宮の状態を確認。すぐに担架を呼び寄せ、結局、永石は脳震盪で交代となった。

結論から言えば、とても判断が難しく、意見が分かれる場面だ。

最初に意見を求められた平畠氏は、「危険なシーンというのが第一印象だけど、味方同士の接触でプレーを止めることは難しい。ゲームを進めた判断でよかった」と話した。ただその一方で「頭の片隅で止める判断もあったとは思っている。時間帯は関係ないと言われればそれまでだけど、試合開始早々だったので、止めても良かったかなと思う」とも述べた。

続けて阿部勇樹氏は「ぶつかった場所が頭でお互いの勢いを考えてもDFは下がりながらGKの位置を確認できていないと思う。僕が名古屋側の選手なら『大丈夫かな』と思うし、止められても『頭同士だから仕方ないな』という気持ちもあるし、『味方同士だから続けさせてよ』と思う気持ちもあると思う。難しいジャッジだったと思います」と、どっちにも揺れる心理を明かし、自身の経験や考えを踏まえて意見を口にした。

「自分は主審の方が笛を吹いたらそれが正解だと思っている。危険だと思って吹いたならそれでよいと思っちゃうタイプ。その瞬間は『なんで止めるんだ』と思うかもしれないけど、後々、ゲーム後にこのシーンを見て『止めてよかった』と思えると思う。ただ、プレーを続けた重廣選手が悪いとはまったく思わない」

2人の意見を聞いたのち、家本氏は「競技規則で×ではないから主審も笛を吹くことに躊躇してしまう」とレフリーの立場を理解した上で「主審の立ち位置を見ると、衝突した場所や程度を確認できなかった可能性はある。もう少し角度が必要で、こういう状況では距離を詰めるのではなく角度を優先する。それがレフリーのスタンダード。ところが、この場面では“串刺し”になってしまったので状況を確認できなくて、レフリーチームとしても判断に迷ってしまったと思う。情報を正しく把握できなかったことが背景にあると理解している」と、まずは状況を整理して説明。その後、2018年の大阪ダービーでガンバ大阪の東口順昭と三浦弦太が同じように激突したシーンを引き合いに出し、自身の思いを話した。

「今回の件を見て、すぐに大阪ダービーのことを思い出した。そういう事例がありながらもその教訓がレフリーチームとして生かせなかったことがすごく残念。名古屋のチャンスが続いていることとレフリーが状況を把握し切れていなかったこともあったと思うし、口で『止める』というのは簡単だけど、第四審がシャウトしてでも『危ない』と言えば止められたかもしれない。もしくは、ボールの転がる方向がゴール方向ではなかったら止めやすかったと思う。そのままゴール方向にボールが転がってしまっていたらさすがに止められないけど、今回のシーンで言えば、セカンドチャンスが生まれる状況だけど、レフリーが競技の精神からして何を大事にしないといけないのか十分に把握できていれば止めることができた。そこはレフリー自身の信念やサッカー観、覚悟だと思う」

そして、「プレーを続けた名古屋が悪いということは絶対にない」と口にした家本氏は『競技規則の基本的考え方と精神』の項目に触れ、話を続けた。

「この状況で唯一止めることができるのは審判団であり、主審が笛を吹くしかない。競技規則にも実は書いてあって、『競技規則の基本的考え方と精神』が一条よりも前文のところに書いてある。これは『目指すべきなのか』、それとも、『ベースとしてあるものなのか』が大事で、勝利やゲームを続けること、選手の気持ちの前に、大前提として押さえておかないとフットボールが成り立たないことが『競技規則の基本的考え方と精神』に書かれている。それを把握できていれば違ったかもしれない。あるいは、これがDFとDFの同士の衝突だった場合とはまた違うと思う。GKはスペシャルでオンリーな選手。その選手がいないことを大きなダメージとするならば競技規則の精神に合致する。GKが関わっていることで優先順位は変わってくると思う」

いずれにしても、あの状況、あの流れで即座に“正しい判断”を下すことが難しいことに変わりはない。次に同じようなことが起こらないように選手やレフリーだけでなく、Jリーグに関わるすべての人が考えることが重要になってくる。

View post on Twitter

関連記事

【動画】小川航基が大怪我から立ち直るきっかけとなったリハビリ仲間との日々。「前向きにやっていかないといけないと変わった」 | やべっちスタジアム

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

2022Jリーグ関連ページ

2022 Jリーグ  ( 日程・結果 |  総合 J1 |  J2  |  J3

J1