今節最大の注目カードはヴィッセル神戸とガンバ大阪の“神阪ダービー”だ。現在の両者の置かれている状況を見ると、神戸が勝点28で16位、G大阪が勝点29で15位。J1参入プレーオフに回るボーダーラインをまたいで位置しており、残留争いの点でも大きな意味を持つゲームとなる。
そんな重要な一戦の展開を佐藤寿人氏と田中直希氏が解説。両チームそれぞれの視点から、勝利のためのキーワードとポイントを挙げた。
まず、田中氏が神戸の勝利のポイントとして挙げたのは『CBの耐久性』。「神戸は先制された試合では11戦全敗」と理由を説明し、「リーグ屈指のCBコンビだと思う」と話す、マテウス・トゥーレルと菊池流帆の奮起に期待を寄せた。
続いて佐藤氏が神戸勝利のポイントに挙げたのは『右で作って左で仕留める』攻撃。この夏に加入して右サイドの定位置を確保している飯野七聖と左サイドの汰木康也の2人の名前を出し、「飯野選手が右で作って汰木選手が左で仕留める」と展望を語った。
その一方、佐藤氏と田中氏が、G大阪の勝利のためのキーマンにはパトリックとレアンドロ・ペレイラをピックアップ。佐藤氏は『戦術・パトリック&ペレイラ』をキーワードとし、「技術のペレイラとパワーのパトリックの2トップをいかに生かせるか」がポイントになると話した。
同じく2トップの名前を挙げた田中氏は守備面に着目。『前線の献身的な守備』とキーワードを掲げ、「ここ数試合は2人の前線からのプレスでチャンスを作れている場面もある」と語った。
その上で勝敗予想は真っ二つに分かれ、佐藤氏は「ガンバの2トップがヴィッセルの守備を打ち破る」と1-0でG大阪の勝利を予想。対して田中氏は「神戸のCBコンビがG大阪の2トップを抑えれば勝てる」と神戸の1-0での勝利と予想した。
ただでさえ、盛り上がるダービーに加え、J1生き残りをかけたシチュエーションが加わる今回の対戦。意地とプライド、そしてお互いの強い思いがぶつかり合う90分になるのは間違いない。
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