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【コラム】「決定機を止めるところを見せたい」。敗戦の危機を救ったシュミット・ダニエルのPKストップ | 日本代表

【コラム】「決定機を止めるところを見せたい」。敗戦の危機を救ったシュミット・ダニエルのPKストップ | 日本代表DAZN
【日本代表 コラム】アメリカ戦でGK権田修一が負傷した中、エクアドル戦でスタメンに抜擢されたのはGKシュミット・ダニエルだった。果たして、試合前に「決定機を止めるところを見せたい」と語っていた男は、PKストップでチームの危機を救うことになる。
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有言実行のクリーンシートだった。

カタールW杯の最終メンバー発表前、最後のテストマッチとなったエクアドル戦。アメリカ戦で途中出場を果たしていたシュミット・ダニエルは、チームの守護神としてピッチに立つと、試合を通して安定したプレーを続け失点を許さず。後半にはPKストップの大仕事をやってのけ、MOM級の活躍でチームのスコアレスドローに貢献した。

エクアドル戦で素晴らしいパフォーマンスを披露したシュミットは、試合に入る前の段階から闘志を燃やしていた。アメリカ戦後に権田修一が負傷のため早期帰国。自分にチャンスがやってくる可能性が高くなったことで、どうしても結果が欲しかった。

「試合に出してもらえるならアピールのチャンス。ちゃんと自分が出ても問題ないところを見せれたらいい。(ピッチに立ったら)決定機を止めるところを見せたい。決定機があるかわからないけど、絶体絶命のピンチを止めるところはなかなかお見せできていないので、見せられるなら見せたいです」

その言葉どおりエクアドル戦ではピンチをことごとく止めた。前半のアディショナルタイムにはセットプレーのルーズボールをゴールに押し込まれそうになるも、大きな体を素早く動かしてパンチング。後半もセットプレー絡みからシュートを狙われたが、そこも長い腕を必死に伸ばしてセーブして見せた。

「最後のところでビッグセーブすることが絶対に必要になる」

2022_9_28_japan_schmidt2(C)GettyImages

そして、この試合、最大のハイライトとなったのが83分だ。その前のシーンでDF谷口彰悟がペナルティーエリア内で相手を倒してしまいPKを献上したことで、チームにとって絶体絶命の場面が訪れていた。

ただ、もともと「​スペインやドイツの強豪に勝つには、最後のところでGKがビッグセーブをすることが絶対に必要になる」と話していたシュミットにとっては、絶好のアピールの機会と言ってよかった。ここで止めることが、チームにとっても自分にとっても大きな意味を持つ。集中力はさらに研ぎ澄まされていた。

「とりあえず相手が蹴る前にたくさん動いて、少しでも相手の気を逸らして、最後は自分が信じた方向に思い切り跳ぼうと思っていた」

相手の助走に合わせて動きを入れながら最後は横っ飛びでシュートをセーブ。その瞬間、雄叫びを上げながらガッツポーズをするシュミットの姿があった。

「引き分けだったので満足とは言えないけど、間違いなく今まで代表でプレーしてきた中で一番いいパフォーマンスだった。そこは自信として持っていいと思うし、こういうパフォーマンスをチームに戻っても続けていけるように頑張っていきたい」

過去を振り返っても直前で正守護神が変わった歴史もある。もちろん今回のプレーでGKの序列が変わることはないかもしれないが、エクアドル戦のシュミットのパフォーマンスはそれだけ自身の価値を証明することにつながったと言っていい。

「まだW杯本番のことを考えるのは少し早いと思う。またここからチームでどういうパフォーマンスをするかで、序列は良くも悪くもどうにでもなる。まずはそこに集中すること。その上で最後に決めるのは監督だと思うし、もちろん試合に出ることを目指してやっているけど、あまりそれを意識しすぎず、チームに戻ってやっていきたい」

いずれにせよW杯のメンバー発表前、最後の試合で結果を残したことに変わりはない。W杯の開幕を守護神として迎えられるように。シュミットは再びシント=トロイデンの地で研鑽を積んでいく。

文・林遼平

埼玉県出身の1987年生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、フリーランスに転身。サッカー専門新聞「エルゴラッソ」の番記者を経て、現在は様々な媒体で現場の今を伝えている。

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