1日、各地でJ1、J2、J3の試合が行われた。
清水エスパルスとジュビロ磐田の静岡ダービーは延期となったが、J1はそれ以外の8試合が開催され、優勝争いに大きな動きがあった。
首位に立つ、横浜Fマリノスはアウェイで名古屋グランパスと対戦。16分に水沼宏太がクロスに合わせ先制に成功すると、後半開始早々にもまたしても水沼が決め、リードを広げた。大きなアドバンテージを得た横浜FMは、その後、上手く時間を進めていきながら、試合終盤に追加点を連続して奪う。90分にエースのレオ・セアラが決めれば、アディショナルタイムには藤田譲瑠チマがネットを揺らし、4-0で勝利。最高の形で次節からのホーム3連戦につなげ、3年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。
一方、逆転での優勝を狙う川崎フロンターレは敵地で北海道コンサドーレ札幌と激闘を繰り広げた。30分に家長昭博のPKで先制したのも束の間、その3分後に同点に追い付かれると、41分には興梠慎三にPKを決められ、1点のビハインドで前半を折り返した。それでも後半は、選手交代を織り交ぜながらペースを握り、逆転する。60分に登里享平、69分に小林悠がゴールを決め、スコアをひっくり返した。
しかし、ここからゲームはさらにヒートアップし、終盤にまさかの結末が待っていた。83分にガブリエル・シャビエルがヘディングシュートで札幌が再びゲームをふり出しに戻すと、12分間もあった後半のアディショナルタイム、土壇場で札幌が決勝点。ラストパスを受けた小柏剛が仕留め、激闘にピリオドを打った。
同時刻にキックオフを迎えた首位と2位のゲームは明暗がくっきりと分かれ、横浜FMと川崎Fのポイント差は残り4試合で『8』に拡大。この結果、次節にも横浜FMがリーグ制覇を決める可能性が出てきた。
また、し烈な残留争いにも動きがあった。アビスパ福岡との直接対決を制したヴィッセル神戸とサガン鳥栖に勝利した京都サンガが貴重な勝点3を積み上げた一方、ガンバ大阪と湘南ベルマーレは勝点1に留まり、順位を上げることができなかった。
その他、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得圏内の3位・サンフレッチェ広島は満田誠の2ゴールなどで浦和レッズを一蹴。鹿島アントラーズとの接戦を制したFC東京も連勝で上位陣との勝点差を縮めた。
6試合が開催されたJ2は、残留争い直接対決が実現。ホームに大宮アルディージャを迎えたザスパクサツ群馬は大宮にボールを握られ押し込まれる時間は長かったが、GK櫛引正敏の好セーブなどもあり、無失点でしのいでいると、79分に畑尾大翔がCKからヘディングシュートを決め、値千金の結晶ゴール。古巣から貴重な勝点3をもぎ取ることに成功し、順位も逆転した。
また、J1昇格争いは、勝てば今節で昇格が決まる可能性があったアルビレックス新潟であったがJ1昇格プレーオフ進出を狙うモンテディオ山形とドロー。対して、2位の横浜FCはアウェイでFC琉球と対戦し、エース・小川航基のPKによる1点を守り切り勝利。首位との勝点差を1に縮めた。
さらに、J1昇格プレーオフ圏争いもし烈でホームで勝利した大分トリニータは圏内をキープし、逆転勝ちを飾った徳島ヴォルティスは可能性を残した一方、敗れたV・ファーレン長崎と勝ち切れなかった山形は一歩後退した。
2試合が行われたJ3は上位の2チームが順当に勝利。鹿児島ユナイテッドと藤枝MYFCがそろってホームで4ゴールを奪い、2位と3位をキープしている。
■10月1日開催 結果
・J1第31節
C大阪 1-1 湘南
福岡 0-1 神戸
鹿島 0-1 FC東京
広島 4-1 浦和
鳥栖 0-1 京都
札幌 4-3 川崎F
名古屋 0-4 横浜FM
G大阪 0-0 柏
・J2第39節
山形 1-1 新潟
群馬 1-0 大宮
甲府 0-1 栃木
徳島 3-2 町田
琉球 0-1 横浜FC
大分 3-1 長崎
・J3第27節
藤枝 4-1 YS横浜
鹿児島 4-1 長野
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