現状打破のために意地を見せたい両者が激突。川崎フロンターレ対清水エスパルスの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

川崎フロンターレ 対 清水エスパルス の見どころ

残り4試合で逆転での優勝に向けてこれ以上負けられない川崎フロンターレがホーム・等々力陸上競技場に迎えるのは、残留争いから早く抜け出したい清水エスパルス。どちらのチームとも状態がよいとは言えないだけに、勝利はもちろん、何かきっかけをつかむ一戦としたいところである。

川崎Fはクラブ初のリーグ3連覇に黄色信号が灯っている。それはほとんど赤に近いと言ってもいいだろう。今節、首位の横浜F・マリノスが勝利して、自分たちが引き分け以下に終わればその時点で決着が付いてしまう。何とか、今節での優勝決定を阻止するためには必勝を期すゲームとなる。

ただ、チーム状態は厳しそうだ。前節の北海道コンサドーレ札幌戦の代償は大きく、痛めて途中交代したジェジエウと車屋紳太郎、そして負傷しながらもプレーを続けたチョン・ソンリョンの状態は気がかり。さらに、退場した橘田健人は出場停止であり、ただでさえメンバーのやり繰りが難しい状況の中でさらなる選手の配置転換が必要になるかもしれない。

とにかく、勝利するしか望みをつなげないだけに、ピッチに立つ選手それぞれが王者の意地を示す必要がある。アウェイ3連戦は2分1敗と勝ち切れなかったが、今節は4試合ぶりのホームゲーム。脇目を振らず目の前のゲームに集中して勝つことで、わずかな可能性を切り拓いていきたい。2位を死守するためにも勝点3は絶対である。

対する清水は、ここ3試合で勝ちがなく、8月の4試合を3勝1分けで戦い抜いた貯金を完全に使い果たしてしまった。その結果、残留争いに再び巻き込まれてしまっている。消化試合が1試合少ないとはいえ、自動降格圏との勝点差はわずか『2』。油断できない位置にいる。

その中、清水地方を台風が襲い、先週に予定されていたジュビロ磐田との“静岡ダービー”が延期となる事態。チームも生活や活動に影響を受けており、コンディション面の心配も付きまとう。

それでも、試合は待ってくれない。勝利のないここ3試合を振り返ると、失点の多さが気になる。第28節・サンフレッチェ広島戦と第30節・アビスパ福岡戦は複数失点を喫しており、引き分けに終わった第29節・湘南ベルマーレ戦は勝利目前の90＋6分に同点ゴールを喫している。川崎Fの攻撃力は改めて説明不要。試合のなかった期間で守備の整備がどれくらいできたかが、試されるゲームとなる。

ここで勝点3を積み上げられれば下との差を広げられる可能性がある一方、敗れれば一気に降格圏に転落する可能性もある。前線には得点ランキングでトップに立つチアゴ・サンタナを筆頭に点を取れるストライカーが待ち構えているだけに守備の安定を図りながら、勝機を見出だしたい。

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