先月は1カ月にわたって未勝利が続き、マッシミリアーノ・アッレグリに対する懐疑論まで浮上したユヴェントス。だが前節のボローニャ戦で3-0と久々の白星を手にすると、ミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）においてもマッカビ・ハイファを3-1で退け、2連勝を飾った。
ようやく調子が上向き始めたユヴェントスは日本時間9日、王者ミランとのビッグマッチへサンシーロへと乗り込む。アッレグリは、自身の古巣でもあるライバルとの直接対決が控える中、『ダゾーン・イタリア』の「Kickoff」に出演。試合への意気込みなどを語ってくれた。
「ミラン対ユヴェントスは長年にわたって経験してきたが、いつプレーしても素晴らしい対戦であり、7万人の満員の観客も加われば最高の一戦だ。試合を最大限に満喫したい。昨シーズンは、ライバルとの直接対決において良いパフォーマンスを見せることができなかったが、今年はより良い成績を収められるよう願っている。サンシーロで結果を出すためには、偉大なパフォーマンスが求められるだろう」
アッレグリは、2-2の引き分けに終わったサレルニターナ戦やセリエA初昇格のモンツァに初白星を献上した一戦の後で向けられた批判を振り返りつつ、ミラン戦での勝利に意欲を示した。
「批判は穏やかに受け止めてきた。それにこれが初めての年でなく、過去にも経験していることだ。落ち着いて過ごし、一歩ずつ前進していけば、事態は改善していくはずだ。サレルニターナやモンツァとの対戦で5ポイントを取りこぼした時が苦しかったが、現時点で我々はまだ敵地で勝利を収めることができていない。明日がそのチャンスになるよう願っている」
(C)Getty Images
ヴラホヴィッチに成長の兆し
続いて話題は、今年1月にフィオレンティーナから加入した22歳FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに。フィレンツェでは、セリエA最高峰レベルの若手FWとして評判の高かったセルビア代表FWだが、トリノではプレーに苦しむ日々が続いた。しかし今夏、ポーランド代表FWのアルカディウシュ・ミリクが加入したことで、風向きは変わりつつある。
「ミリクがそばにいるとやりやすくなる？ 私も同意見だ。ヴラホヴィッチは先日、技術レベルにおいて、ユーヴェに加入して以来、最高のパフォーマンスを見せたことも言っておきたい。現在は非常に穏やかに落ち着いて過ごせており、成長の兆しが見えてきた。私も満足している」
Getty Images
さらにアッレグリは、UCLのハイファ戦でドッピエッタ（1試合2得点）の活躍を見せたMFアドリアン・ラビオに言及。「ロッカールームでは寡黙な選手だが、ピッチにおいては、一歩も引かない気迫を見せ、チームメートのために献身的にプレーしてくれる。これこそ彼の最高の長所だ」とフランス代表MFの一面を明かして賛辞を贈った。
また、現役引退を表明した元ユーヴェFWゴンサロ・イグアインにも言及。「ゴンサロはキャリアにおいて、持てる能力を十分に発揮できなかったところもある。だが偉大な選手であり、技術面においては、私が指導してきた選手たちの中でも最高クラスだった」と振り返った。
放送・配信予定
- ミラン vs ユヴェントス
- 配信：DAZN
- キックオフ：2022年10月9日（日）日本時間1:00
- 解説：細江克弥 実況：北川義隆
- 会場：サンシーロ
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