前節に行われたインテルとのビッグマッチにおいて、2-1と敵地で勝利を収めた6位のローマ。日本時間10日、ホームにマルコ・バローニ率いるレッチェを迎えると、序盤にDFクリス・スモーリングのゴールで先制に成功したが、1人少なくなった相手に対して同点弾を奪われるなど苦しめられた末、48分のFWパウロ・ディバラのPKが決勝点となり、2-1と勝利を収めた。
指揮官のジョゼ・モウリーニョは試合終了後、インタビューに応じると、チームのパフォーマンスを分析した。
「キャリアにおいて、11対10の試合が『早く終わって欲しい』と思ったことは、過去に記憶がない。フィジカルおよびメンタルの両面で疲労があったのかもしれない」
「言い訳にするつもりはないが、(UEFAヨーロッパリーグのベティス戦から)中2日での試合はきつい。ウディネーゼとアタランタがスピード感のあるプレーで高いインテンシティの試合を見せているのは、カップ戦がないからであるはずだ」
「相手が10人の時の方が難しいか? 立ち上がりは良かったが、数的有利に立ったところから難しくなってしまった。我々は試合を上手くコントロールできなかった。シンプルなプレーをするべきなのに、複雑になってしまい、高いレベルでのプレーができなかった」
「スコアを3-1にできるチャンスもあったが、時には不運な夜もあるだろう。それに試合終了間際に同点弾を決められてしまう可能性もあったわけで、そうなっていれば悲劇だった。アタランタ戦では、良いプレーをして負けたが、今日は勝ったが、良い試合ではなかった」
FW陣のメンタル問題に中盤の要の不在
ローマは数多くのチャンスを作り出したものの、FWタミー・エイブラハムやFWアンドレア・ベロッティらFW陣は決定力に欠けた。
「前線の得点力不足はどちらかと言うと、メンタルの問題だろう。練習の時も、FW勢は失敗すると自己批判を始めてネガティブになっている。だがエイブラハムにしても、ベロッティにしても、いずれゴールは生まれるだろう。それよりも心配なのは、試合のコントロールができていない点だ。(ジョルジニオ)ワイナルドゥムの不在による影響だろう。疲労もあり、難しい時期だが、何とか乗り越えなければならない」
ディバラの涙
そんなローマにおいて懸念されているのが、50分に負傷交代したディバラの状態。『ダゾーン』のピッチリポーター、フェデリカ・ジッレ氏によれば、アルゼンチン代表FWは左太ももの張りについて「かなり痛い」と訴え、涙する様子も見せていたという。
来月にはFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022も控える中でのアクシデント。モウリーニョはディバラのケガの状態について、自身の見解を述べた。
「『かなり良くない』とは言いたくないので、『良くない』と言おうか。だが状態は『良くない』よりも、『かなり良くない』方に近い。年内のローマでの復帰? ドクターではないが、ディバラと話をした結果、私の経験から考えると難しいだろう」
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