J1リーグが最終局面を迎えている。前節の時点で横浜FMには優勝の可能性があったが、降格圏に沈むチームにまさかの敗戦。2位の川崎Fが勝利したことで優勝を決めることはできなかった。
ただ、圧倒的に優位な立場に横浜FMがいるのは間違いない。ミッドウィークに行われる代替え試合で優勝を決めることになるのか。今節の相手、優勝条件などを改めてチェックしていく。
横浜F・マリノス 対 ジュビロ磐田(日産スタジアム)
3年ぶりのJ1優勝が目前となっている首位・横浜FMは、残留に向けて負けが許されない最下位の磐田と対戦する。今節で優勝を決めるには勝利した上で他会場の結果を待つ状況となるが、チームとしてはまずは目の前に試合に集中する必要があるだろう。
首位対最下位という構図を考えれば、圧倒的に優位な状況を想像するが、決してそう簡単な話ではない。その言葉に説得力を持たせるのが前節・ガンバ大阪戦の敗戦だ。降格圏に沈んでいたG大阪は残留のために是が非でも勝点が欲しかった。そのため横浜FMの強力な攻撃を抑えるため、自陣にラインを下げながら堅固なブロックを形成。最悪でも勝点1を目指す戦い方を選択してきた。
結果、この守備に苦戦。攻めあぐねる展開となると、セットプレーから隙を突かれて2失点を喫し、無得点のまま敗戦を余儀なくされてしまった。今節の相手である磐田も残留のために勝点がどうしても必要な状況。G大阪ほど守備力があるとは言えないが、気迫のこもった守備に苦戦する可能性はある。
横浜FMとしては前節の敗戦を忘れ、長丁場のシーズンでどんな相手に対しても上回ってきたアタッキングフットボールを繰り出せるかが鍵だ。1度で仕留められなければ、2度、3度、さらに多くの決定機を作り出せばいい。試合に勝つには得点を奪う必要があるため、ゴールを目指して戦うことが勝利への近道となる。今季、シーズンを通して見せてきた攻撃力を披露することで勝利を手にし、川崎Fの結果を待ちたいところだ。
川崎フロンターレ 対 京都サンガF.C.(等々力陸上競技場)
逆転での3連覇を目指す川崎Fは、ホームでこちらも残留争いに巻き込まれている14位の京都と対戦する。今節での横浜FMの優勝を阻止するためにも必要となるのは勝利のみ。対戦相手の結果に関係なく、京都戦に勝利することが重要となる。
ただ、川崎Fは決して状態がいいわけではない。前節の清水エスパルス戦にしても一度は逆転されてしまう展開に持ち込まれており、逆転勝利を飾ったとはいえ、大手を振って喜べる内容ではなかった。今節も怪我人がどれだけ復帰できるかは不透明で、中盤の要として活躍していたMFジョアン・シミッチも出場停止。入れ替わりでMF橘田健人が戻ってくるのは好材料だが、戦力的にも厳しい状況が続いている。
なおかつ京都は前回対戦で敗れている相手。その試合では京都の特徴でもある前線からのプレッシングに苦戦し、なかなかチャンスを作り出せないまま一つの失点に泣き、敗戦を喫することになった。残留に向けて京都も負けられないため、そういった攻守にアグレッシブなスタイルに気持ちを込めて挑んでくることは間違いない。ここ最近、不安定さを見せる球際のバトルなどで相手を上回れるかは一つのポイントになるだろう。
また、攻撃面では小林悠に期待したい。3戦連発中のストライカーがチームを勝利に導くゴールを奪うことができるか。大逆転優勝へ全勝がマストとなる川崎Fにとっては、勝利した上で横浜FMの勝点ロストを願うしかない。
優勝条件
横浜FMが勝利した上で川崎Fが引き分けor負け
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