60年ぶりにFIFAワールドカップ(W杯)出場を逃した直後の2018年5月に発足したロベルト・マンチーニ体制のアッズーリ。失意の中から立ち上がると無敗記録を更新するなど快進撃を見せ、EURO2020において1968年大会以来、53年ぶり2度目の優勝を飾った。
だが直後のW杯カタール2022欧州予選ではスイスとの首位争いに敗れてプレーオフへと回ると、準決勝の北マケドニアとの一発勝負でまさかの敗戦を喫し、2大会連続で姿を消した。イタリア代表指揮官は『ダゾーン・イタリア』のインタビューにおいて、敗戦からの再出発の重要性を説いた。
「スポーツにおいて敗北を喫することはある。敗北が妥当である場合もあれば、時には不当な場合もある。だが強くなって乗り越え、再出発することが必要だ。勝てばみんなが喜ぶだろうが、負けた時は、出直すことを学ばなければならない」
マンチーニの言葉通り、悪夢のW杯予選敗退から立ち上がったアッズーリは、UEFAネーションズリーグのリーグAグループ3において、最終節で首位へと浮上。ドイツやイングランドと同居する“死の組”からファイナル4進出を決めた。
イタリア代表指揮官は、「ネーションズリーグは、これから6月にファイナル4に進むことになるが、ヨーロッパ諸国が参加する重要な大会であり、ファイナルへ駒を進めたことは我々にとって良いことだ」と喜びを語った。
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悲願達成なるか、ナポリの快進撃
さらにマンチーニは、今シーズンのセリエAで単独首位を走る若手主体のナポリについても言及。ディエゴ・マラドーナ氏を擁した1989-90シーズン以来となる悲願のスクデット獲得の可能性に見解を示した。
「ナポリは今シーズン、良いプレーを見せているが、何年も前から優秀な指揮官や選手たちがいて素晴らしいチームだ。今シーズンもそうだが、昨シーズンも良いスタートを切っていた。今年はワールドカップ(W杯)の関係上、調整は難しいかもしれないが、ナポリにとって重要なシーズンになるだろう」
(C)Getty Images
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